ウクライナ軍、反攻で南東部戦線に新たな部隊投入 米分析


ウクライナ軍、反攻で南東部戦線に新たな部隊投入 米分析

バフムート方面へ向けて迫撃砲を発射するウクライナ軍の兵士=7月22日撮影

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今回の動きは、ロシア軍の防御網につけ入ることが可能な潜在的な弱点を見つけたことを示唆するものと受け止められている。

新たに送り込まれた部隊はこれまで温存されていた。反攻に加わった他の部隊は空爆や砲撃にさらされる脅威がある中で、ロシア軍の広範囲の防御線や地雷原の突破を図り、進展が遅く骨の折れる戦いを強いられていた。

同当局者によると、ウクライナ軍は南東部での反攻でロシアの防衛線の一部を突き崩すことに成功した。部隊の新たな投入はこの戦果につけ込む狙いがあるとした。

ただ、部隊を新たに送り込んだとしても進撃が早急に実現しない可能性もある。ロシア軍が数カ月かけて築き、強化した防御網は多層構造になっているためだ。

米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は先週、ロシア軍がウクライナの各前線で敷く防御態勢は「徹底的に複合的」と形容。第1次世界大戦時の塹壕(ざんごう)にも例えた。

議長はウクライナ支援国連合のオンライン会合後の記者会見で、ロシア軍は少なくとも2地帯別、おそらくは3地帯別の主要な防御線を構築していると説明。その上で、ウクライナ軍はまだ戦線に導入していない相当な規模の戦闘力を保持しているともつけ加えた。



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