侵攻520日目、ザポリージャ、スバトボ、クピャンスク方面の動き

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ウクライナ軍はザポリージャ州オレホボ周辺でロシア軍が準備した防衛ライン=龍の歯に到達、ロシア軍が攻勢を仕掛けたスバトボ方面でも視覚的証拠が登場、クピャンスク方面ではロシア人が「オスキル川までのグレーゾーンを支配地域に書き換えた」と主張している。

ザポリージャ州

ニューヨーク・タイムズ紙が「温存していた予備戦力を投入する反攻作戦の主攻が始まった」と報じたザポリージャ州オレホボ周辺では、ウクライナ軍が視覚的に「龍の歯と呼ばれるコンクリート製障害物」が並べられた地域に到達したのを確認。

侵攻520日目、ザポリージャ、スバトボ、クピャンスク方面の動き

出典:GoogleMap ザポリージャ州オレホボ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ロボーティネの東に位置するベルベーヴ方向の龍の歯=付近でウクライナ軍の装甲車輌が視覚的に確認されており、ロシア側情報源(Рыбарь)は引き続き「ロボーティネに対するウクライナ軍の攻撃」に言及しているものの「現地の気象条件が悪化して大地が泥濘むため、今後24時間は装甲車輌を伴う攻撃はないだろう」と予想している。

さらに複数の観測者(主にウクライナ側情報源)はカムヤンスキーやルホヴェ方向に対するウクライナ軍の攻勢を主張、グレーゾーンだったカムヤンスキー市内やルホヴェ方向の一部からロシア軍を押し出したらしい。

侵攻520日目、ザポリージャ、スバトボ、クピャンスク方面の動き

出典:GoogleMap ザポリージャ州オレホボ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

但し、この攻勢と結果を裏付ける根拠は提示されておらず、ロシア側情報も特に言及していないため、カムヤンスキーやルホヴェ方向の攻勢が本当かどうかは分からない。

スバトボ方面

スバトボ方面についてロシア側情報源(Рыбарь)は25日「ロシア軍がセルヒフカを解放してナディア方向に攻撃を実施している。一部の報告によればウクライナ軍はナディアから撤退した。ロシア軍がノボエホリフカを支配したという報告もあるが、現在も集落では衝突が続いている」と述べ、ウクライナ側情報源(DeepState)も「ロシア軍がノボエホリフカ、セルヒフカ、ナディアを占領した。残念ながらノボエホリフカを失ったことが確認され、包囲されることを恐れた一部部隊がセルヒフカやナディアから撤退してしまった」と主張していた。

侵攻520日目、ザポリージャ、スバトボ、クピャンスク方面の動き

出典:GoogleMap スバトボ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

この地域の戦闘に関する視覚的証拠は限られているものの、ロシア人ジャーナリスト(Канал Максима)がゼレベツ川を越えた周辺を第21親衛自動車化狙撃旅団(第2親衛戦車軍)の副司令官と歩く様子、ノボエホリフカの南=を進むウクライナ軍の装甲車輌群を砲撃する様子、セルヒフカの西=の森林地帯をロシア軍が砲撃する様子が確認されており、ウクライナ軍は小さな集落で遮蔽物のないノボエホリフカ、セルヒフカ、ナディアから後退して郊外に森林地帯を維持している可能性が高い。

ウクライナ軍とロシア軍の地上戦は「小さな森林」を巡る戦いの連続で、反攻作戦に参加しているウクライナ軍兵士も「占領された土地を最終的に解放する大砲ではなく人間の仕事で、このプロセスには精神的なタフさと忍耐力が必要だ。約300mの区間を解放するのに1ヶ月半かかった」と述べており、もはや短期間で「何kmも前進する」「前線を突破して機動戦を行う」というのは不可能に近く、上記の視覚的証拠を加味するとライホロトカ、コバリフカ、カルマジ二フカ周辺からの攻勢範囲は予想よりも小さい=ハルキウ州境には届いていないだろう。

クピャンスク方面

クピャンスク方面についてロシア側情報源(Рыбарь)は28日「ライマン・パーシイ周辺の支配地域を広げてオスキル川沿いに到達した」と報告し、マシュティフカ周辺のグレーゾーンをロシア軍支配地域に書き換えたと主張しているが、この地域の視覚的証拠は依然として登場していない。

侵攻520日目、ザポリージャ、スバトボ、クピャンスク方面の動き

出典:GoogleMap クピャンスク周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

因みにロシア人情報源は「ウクライナ軍がオスキル川の対岸にコンクリート製の構造物を急いで準備しており、これはロシア軍がクピャンスクを突破した際の備えだろう」と指摘している。

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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ



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