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X(Twitter)から
東京電力福島第一原発の「処理水」の海洋放出方針をめぐり、汚染水がそのまま海に放出されるかのようなイラストがSNS上で拡散している。しかし、海洋放出方針が示されているのは、「多核種除去設備(ALPS)」などに通して放射性物質を取り除いた「処理水」であるため、イラストは誤りだ。
【画像】「これを海に流すのです」と書かれたツイート。添付されたイラストも含めて「誤り」
また、イラストの投稿元をたどると、中国系のウェブサイトに行き着いた。ハフポスト日本版はファクトチェックした。
拡散しているイラストは?
「わかりやすいイラスト これ海に流すのです 日本政府」ーー。匿名アカウントは7月26日、「X」(Twitter)にこんな文章を投稿した。
投稿には、福島第一原発で発生した汚染水がそのまま海に放出されるかのようなイラストが添付されていた。
投稿は27日正午現在、2200リツイート、3300いいねと拡散している。しかし、このイラストは誤りだ。
イラストは誤り
経済産業省や復興庁のサイトによると、福島第一原発では、原子炉建屋に雨水や地下水が流入するなどして、放射性物質を含む汚染水が発生している。それを「多核種除去設備(ALPS)」に通すなどし、放射性物質を取り除く処理をかける。
これが、海洋放出方針が示されている「処理水」だ。処理されていない汚染水がそのまま海に放出されることはなく、イラストは誤りとなる。
なお、処理水には、ALPSでの除去が困難な水素の仲間「トリチウム」が含まれているが、この物質は自然界や水道水、人間の体内にも存在する。トリチウムが出す放射線のエネルギーは紙1枚で防げるほど弱く、この物質は日本を含む世界各国の原発施設から海洋放出されてきた。
さらに、福島第一原発から処理水を海洋放出する際のトリチウム濃度は、1リットル当たり1500ベクレル未満とする。国の基準の40分の1、世界保健機関(WHO)の飲料水基準の約7分の1の値だ。
IAEAも7月4日、処理水の海洋放出を「人や環境に与える放射線の影響は無視できる」「国際的な安全基準に合致する」とする包括報告書を公表している。
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