「戦争はロシアに戻りつつある」とゼレンスキー氏 モスクワでのドローン攻撃後

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「戦争はロシアに戻りつつある」とゼレンスキー氏 モスクワでのドローン攻撃後

「戦争はロシアに戻りつつある」とゼレンスキー氏 モスクワでのドローン攻撃後

ゼレンスキー大統領は訪問先のウクライナ西部イヴァノ・フランキフスクからのビデオ演説で、「ウクライナはますます強くなっている」と強調。「今日はいわゆる『特別軍事作戦』の522日目だ。ロシア指導部は数週間で終わると思っていたが」と述べ、「戦争は徐々にロシア領に戻りつつある。ロシアにとって象徴的な中心地や軍の基地へ。これは不可避で自然で、まったく公平なプロセスだ」と主張した。

演説に先立ちロシア国防省は、モスクワが同日早朝にウクライナのドローン攻撃を受けたと発表。モスクワ郊外西部オディンツォヴォでドローン1機を破壊したほか、2機を墜落させたものの、この2機がモスクワ市内に落下し、オフィスビル2棟が被害を受けたとした。モスクワ市南西にあるヴヌーコヴォ国際空港も一時的に閉鎖された。

モスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長は、オフィスビル2棟の外壁が軽く損傷したと述べた。現場の写真からは、オフィスビルで複数の窓が破損し、破片が地上に散らばっている様子が見える。

「リヤ」と名乗った目撃者はロイター通信に、炎と煙を目にしたと話した。「爆発の音が聞こえて、波みたいに押し寄せてきて、みんなびくっとした」とリヤさんは言い、「それから煙がすごくなって、何も見えなくなった。火が出ているのが上から見えた」と話した。

ロシア政府はこのところ、ウクライナによるドローン攻撃を相次いで受けたと主張している。他方、ウクライナ側がロシア国内へのこうした攻撃を認めることはめったにない。

ウクライナ国境から約500キロ離れたモスクワは、昨年2月のウクライナ侵攻開始以来、ほとんど攻撃を受けていない。しかしロシア政府は、今年5月にモスクワ中心部にある大統領府(クレムリン)がウクライナのドローンに攻撃されたと主張した。ウクライナ側は、クレムリンやウラジーミル・プーチン大統領を狙った事実はないと反論した。

■ロシア国民への圧力

今回のゼレンスキー大統領の演説は、ロシアへの攻撃を認めてこなかったウクライナ政府の従来の対応とは明確に異なる。

BBCのジェイムズ・ウォーターハウス・ウクライナ特派員は、ゼレンスキー氏が攻撃を明らかに認めたわけではないものの、ロシア政府だけでなくロシア国民にもこうして圧力をかけられるだけの自信を、ウクライナ大統領は抱いているようだと指摘する。ロシア国民の多くは、自国のウクライナ侵攻は正当で、正義は自分たちの側にあると考えているようだという。

ゼレンスキー大統領が言うように、ロシア国内で起きる爆発がウクライナ国内の事態と関連していると、ロシア国民が認識するようになれば、ロシアのプーチン大統領が拡大を目指すウクライナ侵攻の正当化について、ロシア国内で世論に影響が出る可能性があると、特派員は話す。

■クリミアへもドローン攻撃か

国営タス通信によると、ウクライナは29日深夜から30日未明にかけて、クリミアに対してもドローン攻撃を実施。ロシア国防省は、ドローン16機を破壊し、さらに9機を落下させたとしている。ロシアは2014年にウクライナ領クリミアを併合した。

ウクライナ側では29日に北東部スーミが砲撃され、1人が死亡、5人が負傷したという。ウクライナ内務省が発表した。

内務省はメッセージアプリ「テレグラム」で、ロシアのミサイルが29日夜に教育施設を直撃したと明らかにした。BBCはこの情報を検証できていない。

さらに南部ザポリッジャの現地当局によると、ミサイル攻撃で2人が死亡し1人が負傷。「敵のミサイル」による衝撃波で集合住宅の窓が割れ、教育施設やスーパーが被害を受けたという。

(英語記事 Zelensky after Moscow drone attack: War coming back to Russia)

(c) BBC News

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