徴用被害者死去で支援団体「司法部が役割放棄」 最高裁を批判=韓国


徴用被害者死去で支援団体「司法部が役割放棄」 最高裁を批判=韓国

キム・ジェリムさん(日帝強制動員市民の集まり提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 キムさんは小学校を卒業後、1944年5月に三菱重工業の名古屋航空機製作所に動員され、労働を強いられた。2014年2月にほかの被害者2人と被害者の遺族1人とともに三菱重工業を相手取り提訴した。一・二審では同社に対し、原告1人当たり1億ウォン(約1100万円)から1億5000万ウォンの賠償を命じる判決が言い渡されたが、同社が2018年12月に上告したため大法院(最高裁)で係争中となっている。

 同団体はこの日、多数の市民団体からなる「歴史正義と平和な韓日関係のための共同行動(韓日歴史正義平和行動)」と共同声明を発表。大法院の判決を待つ間に原告のうちキムさんを含め被害者3人が全員亡くなったと指摘したうえで、「大法院が判決を遅らせる合理的な理由はない」と批判した。

 また「大法院が判決を遅らせるのは司法部の役割放棄であり、日本企業の肩を持つことだ」とし、迅速に判決を下すよう促した。

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