日曜劇場「VIVANT」 柚木薫を演じる二階堂ふみ(C)TBS
俳優の堺雅人(49)が主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜後9・00)は、30日に第3話が放送される。壮大なストーリーが大きな反響を呼び、ネットでは“考察アカウント”が登場するなど、謎に包まれたストーリーの考察が話題となっている。
【写真】日曜劇場「VIVAN」第2話。驚きの表情を見せている乃木憂助(右から2人目)、野崎守(中央)、柚木薫の見つめる先には何が…(C)TBS
同作は「半沢直樹」「下町ロケット」シリーズなどドラマ史に残る大ヒット作を生み続ける同局・福澤克雄監督が原作を初考案したオリジナルドラマ。脚本は八津弘幸氏、李正美氏、宮本勇人氏、山本奈奈氏。演出は福澤監督、宮崎陽平監督、加藤亜季子監督。初回放送までストーリーや役柄など作品の詳細を明かさず。丸菱商事エネルギー事業部2課課長を務める乃木憂助演じる主演の堺以外にも阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司ら主演級の超豪華キャスト総勢43人が集結した。
<以下ネタバレ有り>
物語の主人公は、堺雅人演じる乃木憂助。勤務する丸菱商事で発覚した誤送金から始まる壮大なストーリー。乃木は、バルカ共和国の警察から追われる立場となってしまい、国際問題に発展した。第2話では、警視庁公安部外事第4課・野崎守(阿部寛)の助けで現地警察の追跡から逃れ、無事日本大使館へとたどり着いた乃木と世界医療機構・医師の柚木薫(二階堂ふみ)が、140億円を取り返すべく動き出した。
そして、謎だらけの「ヴィヴァン」が、「別班(BEPPAN)」ではないかという説が浮上。野崎は「日本は平和ボケした国だと言われているが、これだけ米軍基地や狙いが多い国だが、本格的な国際テロは一度も起きていない。そのカギを握ってるのが、自衛隊の影の諜報部隊“別班”だ」と解説していた。
第2話のラストシーンでは、国境を突破するため、バルカで「死の砂漠」と呼ばれるアド砂漠を、ラクダで渡る場面が放送された。最後の最後に映し出されたシーンでは、ラクダに乗っていたはずの薫が突然姿を消した。これに気付いた視聴者は「薫さん落として来ちゃってるじゃん!」「人乗せてないラクダの後ろ姿見て背筋が凍ったわ…」「二階堂ふみちゃんいなくなってたよね…」と、衝撃を受けた様子を次々と書き込んだ。
また、「薫は自力で消えたのかなと思ってる」という説が浮上。このシーン以外にも、ドラマの中盤で赤飯を食すシーンが放送された際、薫はひどく顔をしかめる。その後「懐かしい~!本物の味だ」と言うが、表情との違和感が話題に。「口に合わなかったんじゃないか」「赤飯を初めて食べたのでは」と、「実は日本との関わりがほとんどない説」が飛び交った。
さらに、「VIVANT」のスペルが初めて登場したシーン。薫は、「ビバン」という言葉を耳にしただけで、「VIVANT」と書いた。この点に関し、「なぜ耳にしただけの単語にリダクションの“T”を足したんだろう?」「VIVANTって、音で聴いただけなのにスペルにTが入るって決めつけてるのは伏線?」と、怪しむ考察が見られた。
また、野崎が乃木と誤送金問題を語る際、一緒に聞こうとする薫を退け「捜査上の秘密が漏れたらまずい」と警戒。さらに、「別班」という言葉が何なのかを野崎に執着して聞いていた点も「薫があまりにも戦犯すぎる」という声が上がった。
第2話の終盤で薫は、国境を超えるための時間の猶予がない中で、薫の亡くなった婚約者・アディエルの一人娘・ジャミーンを救うため、計画を白紙に戻してしまった。さらに、絶対に外部には漏らせないはずの国境を超えるためのルートを、ジャミーンに対しサラリと語っていた点も気がかり。「薫パイセン、どさくさに紛れてジャミーンに細かい行先全部喋ってますけど」という指摘も見られた。
「ラクダから消えた」「日本との関わりが薄い」「VIVANTのスペルをなぜか知っていた」「いつまでも野崎が警戒している」「計画を阻害しているように見える」という点から、「薫がかなり怪しい」「どこかの組織のモニター?」「恋人の娘とはいえ命を救うのに必死なのは二宮や役所広司側との繋がりがあるのでは?」「不自然な点が多すぎる」と、「薫は味方ではない」という見方が多く上がり、考察が盛り上がっていた。
第3話の予告では、舞台がいよいよ日本に移ることが判明。果たして、消えた薫の行方は――。