大沢たかお演じる王騎 – (C) 原泰久/集英社 (C) 2023映画「キングダム」製作委員会
原泰久の漫画を山崎賢人主演で実写映画化する『キングダム』シリーズで屈指の人気を誇る大将軍・王騎(※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記)。演じる大沢たかおは、第1作・2作で過酷なトレーニングを経て20キロ近く増量する肉体改造を経て本キャラクターになり切り、原作ファンも圧倒する説得力十分の演技を見せた。現在公開中の第3作『キングダム 運命の炎』に至るまでの“大沢版王騎”の魅力を、プロデューサーの松橋真三が語った(※一部ネタバレあり)。
腕の筋肉がスゴすぎる!増量した大沢たかお【写真】
紀元前・中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信(山崎)と、信の亡き親友・漂と瓜二つの容姿を持つ秦国の若き王・エイ政(吉沢亮)を描く本シリーズ(※エイ政のエイは、上に亡、中に口、下左から月、女、迅のつくりが正式表記)。3弾では、超大国・趙を相手にした「馬陽(ばよう)の戦い」と、原作ファンの間でも泣けると人気の「紫夏編」のエピソードが展開。秦国に積年の恨みを抱く趙の大軍勢が突如、秦への侵攻を開始。残忍な趙軍に対抗すべく、エイ政は長らく戦から離れていた伝説の大将軍・王騎を総大将に任命する。
主人公・信にとってあこがれの存在である王騎。松橋Pは演じる大沢の徹底したストイックさ、プロフェッショナルぶりをあらためて指摘する。
「大沢さんは第1作の時に18キロ、第2作ではさらにパンプアップして、23~4キロに増量して王騎のキャラクターを作り込んで映画の撮影に臨んでくださいました。衣装合わせで体のサイズを測って、それに合わせてピッタリの衣装を中国で作っていただくのですが、それが上がってくるのに4週間ぐらいかかるんです。衣装を作っている間にも大沢さんはトレーニングをしているので、4週間後に出来上がったものを合わせてみると、さらに体が大きくなっているので、合わない……。こんなことが続いて『運命の炎』では結果として4回も衣装部さんに作り直しをお願いしました。“衣装費が4倍かかってしまうので勘弁してください”ってお願いをしたぐらいで(笑)。最終的には大沢さんが体の各部位をあと何センチ大きくしようとしているのかを確認して“腕はあと1センチ頑張ります。ウエストはもう少し絞ります”といったやりとりをして、ようやく撮影の時にピタリ合った感じです」