非主流派の実力者と急接近…動き始めた麻生太郎氏 いずれ迎える日を見据えた「長期戦略の一環」か

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自民党の麻生太郎副総裁

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二階氏と会食、菅氏とゴルフ

 2カ月前は麻生氏から声をかけた。二階派に退会届を出した衆院中堅が麻生派入りを希望したためだった。「いいんじゃないか」。麻生氏のもてなしに気を良くした二階氏は派閥移籍をあっさり快諾した。

 「これからいろんな話ができそうだ」。麻生氏は満足げにこう語っているという。周辺も「いざというときに腹を割って話せる関係が大事。二階氏との意思疎通はうまくいっている」。来秋の党総裁選も視野に意見を交わす間柄に発展させたい考えだ。

 今月初めには岸田政権への苦言をいとわない菅氏と都内でゴルフをプレー。茂木敏充幹事長も加わり旧交を温め直している。

代替わり「環境整備まだまだ」

 ただ、後継者と有力視される長男を含め、代替わりを円滑に運ぶ上で「環境整備がまだまだ残っている」(側近)。二階氏や菅氏と今のうちに距離を縮め、因縁を取り除こうと腐心するのは、こうした「親心」も少なからずありそうだ。

盤石とは言えない足元

 最大の盟友だった安倍晋三元首相を失い、「ポスト麻生」を巡り自ら動き始めたキングメーカーは、党内力学に何をもたらすのか-。8月15日には森喜朗氏や小泉純一郎氏ら首相経験者との私的な会合も持つ予定だ。

西日本新聞

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