プーチン露大統領=AP
ロシアのプーチン大統領は4日、年2回に分けて実施している徴兵の対象年齢の上限を来年1月以降、27歳から30歳に引き上げる改正法案に署名し、法律が成立した。招集令状が出された国民の出国を禁じる法律も成立した。プーチン政権はウクライナ侵略の長期化を視野に、予備兵力を拡大する法整備を急いでいる。
対象年齢を巡っては今年3月、現行の18~27歳を段階的に21~30歳に移行する法案が下院に提案されていた。7月下旬に上限だけ引き上げる方針に転換し、上下両院が法案を相次いで可決した。下院のアンドレイ・カルタポロフ国防委員長(元国防次官)は最近、招集逃れに対して最高禁錮5年の刑事罰を科す法改正の意向を示し、秋にも法案を提出する方針を表明した。
ロシアでは7月下旬、予備役の年齢上限の5歳引き上げも決まっていた。