ヘルソン州とクリミア半島を結ぶ橋で複数の爆発

ロシアによる空爆の現場で消火作業にあたるウクライナの消防隊員＝ウクライナ西部フメリニツキー州で2023年8月6日、フメリニツキー州当局提供・ロイター

　ロイター通信などによると、ロシアが占領しているウクライナ南部クリミア半島の親露派幹部らは6日、南部ヘルソン州とクリミア半島を結ぶ二つの橋を狙った攻撃があり、複数の爆発があったと明らかにした。ウクライナ軍はロシア軍の補給路を狙った攻撃を繰り返しており、その一環とみられる。

　報道によると、親露派幹部はウクライナ軍が長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」を用いて攻撃したと主張。橋やガスのパイプラインが損壊したほか、橋の上にいた市民1人が負傷したとしている。

　一方、ロシア軍も連日、ウクライナ各地に空爆を続けている。ウクライナ国営ウクルインフォルム通信などによると、5日には東部クピャンスクで輸血センターがミサイル攻撃を受け、少なくとも2人が死亡。5日夜から6日朝にかけては西部フメリニツキー州の空軍基地などを狙ったロシア軍の空爆もあり、近くの建物で火災が起きたという。【カイロ金子淳】