
ロシア外務省のザハロワ情報局長(ロシア外務省提供、アナトリア通信提供・ゲッティ=共同)
ロシア外務省のザハロワ情報局長は7日、サウジアラビアのジッダで行われたウクライナ和平会合について「ロシアが参加せず、ロシアの国益を考慮しない会合には何の価値もない」と論評するコメントを発表した。
ザハロワ氏は、会合はウクライナとG7が主導したと指摘。和平交渉の前提としてロシア軍完全撤退などを挙げるウクライナ提唱の「平和の公式」は無意味な最後通告だと述べて、受け入れを改めて拒否した。
ロシアは和平交渉再開に反対しないが、ウクライナが軍事行動を停止し欧米がウクライナへの兵器供与をやめることが前提だと主張。ウクライナの中立の維持や、「新たにロシアとなった地域の領土的現実」の容認も求めた。