釜山で廃業した店舗のシャッターが下ろされ、工事が進められている(c)news1
【08月08日 KOREA WAVE】韓国釜山市(プサンシ)の民楽(ミンラク)水辺公園が7月1日から禁酒区域となった。それまで広安(クァンアン)大橋と海を背景に野外での飲酒を楽しんでいた若者たちの足が途絶え、近隣商店主らの懸念が深まっている。
7月29日午後、公園近くの刺し身センターは店を閉じていた。3日前に廃業したという。1カ月前は、週末になると昼から夜まで、客が長い列をつくるほどにぎわっていたが、隣の粉食店とスーパーもシャッターを下ろしていた。
その近くの屋台や飲食店も事情は変わらなかった。店主らは縁台に座り、時間を持て余しているように見えた。
ある商店主はレシートを示しながら「客は1日1組来るかどうかだ。売り上げが90%近く減った」とため息をついた。
近くのコンビニ2カ所には売れない酒の箱が売り場の片隅に積まれていた。
コンビニのアルバイトは「食べ物を売る刺し身センター、酒を売るコンビニだけが打撃を受けたのではなく、周辺建物1階の商圏が全て崩壊した」と語った。
地元当局によると、7月1~27日に民楽水辺公園を訪れた客は9万286人。昨年同期に16万8133人から46.3%急減した。
周辺商店主らは協議会を作って対応に乗り出した。禁酒区域指定の撤回を主張し、折衷案として禁酒時間の指定などを要求している。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
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