進展のないウクライナ軍の反攻作戦、欧米当局者の間で広がる悲観的な評価

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米CNNは8日、ウクライナ軍の反攻作戦について「欧米当局者はますます悲観的な評価を下しており、ウクライナ側と支援国の間で責任のなすり合いが起きないかが最も懸念すべき問題だ」と報じている。

ロシア領内への攻撃が増えたもの『ロシア人の弱さ』をアピールするためで、反攻作戦が上手く行っていないことの裏返し

CNNは「ロシア軍が準備した地雷原と塹壕を突破しようとしたウクライナ軍は驚異的な損害を被った」と指摘、反攻作戦に関する最新のブリーフィングを受けた西側諸国の外交官も「今後2週間から3週間の間に前進できる可能性があるかどうかを見極めることになるだろう。私自身は戦況の流れを変えるような進展が起こるとは期待していない」と、欧州でウクライナ人を訓練している米軍関係者と会談してきたマイク・クイグリー下院議員も「我々に対するブリーフィングの雰囲気は暗いもので、彼らが直面している問題を突きつけられる。現在はこの戦争における最も困難な時期だ」と述べている。

進展のないウクライナ軍の反攻作戦、欧米当局者の間で広がる悲観的な評価

出典:Генеральний штаб ЗСУ

別の外交官も「ロシア軍には幾つも防衛ラインがあり、ウクライナ人は最初の防衛ラインすら突破できていない。このまま何週間も戦い続けて突破口を開けない場合、この消耗した状態で状況を打開できる可能性があるだろうか?条件は非常に厳しいだろう」と述べたが、米政府の高官だけは「現在の状況が予想よりも困難であると我々もウクライナ人も認識しているが、それでも彼らが前進できるチャンスとスペースがあると信じている」と主張しており、もはや悲観的な評価が大半で「前進できるという主張」は何の根拠も提示していない。

西側当局者や米軍の関係者は「天候と戦場の状況が悪化する秋が近づいているため前進できる時間は限られており、この結果はウクライナ軍に機械化部隊の運用を統合するのが如何に難しいかを浮き彫りにしている。ロシア領内への攻撃が増えたもの『ロシア人の弱さ』をアピールするためで、これは反攻作戦が上手くいっていないことに理由がある」と述べており、ウクライナ軍が述べるような期待感=「有利な条件を1歩づつ作り出そうしている」「攻撃の主導権は我々にある」についても「非現実的だ」と指摘し、譲歩を伴う和平交渉への圧力が高まっていると警告。

進展のないウクライナ軍の反攻作戦、欧米当局者の間で広がる悲観的な評価

出典:PRESIDENT OF UKRAINE

さらに別の西側当局者は「期待と結果のギャップが広がるにつれ、ウクライナ側と支援国の間で責任のなすり合いが起きないかが最も懸念すべき問題だ」と指摘しており、ゼレンスキー大統領はアスペン安全保障フォーラムにオンラインで参加した際「春に反攻作戦を開始したかったが出来なかった。ハッキリ言えば十分な装備も弾薬もなく、適切に訓練されるべき旅団も準備不足だった。要するに受け取った装備による十分な訓練を受けていないのだ」と述べて、反攻作戦の進展が遅いのは「西側諸国の支援が遅かったからだ」と主張した。

因みに西側諸国では「経験豊富なウクライナ人指揮官ほど訓練に消極的で欧米流の戦闘教義を理解せず、西側製兵器との組み合わせもたらされるはずだった優位性を全く発揮できていない」「前線で戦う指揮官や兵士は『武器の引き渡しや支援が不足しているため反攻作戦の進捗が遅れている』という説に共感を示さず、その原因が動員された兵士の質、戦術のまずさ、部隊間の連携不足、官僚的な仕事の進め方、ソ連流の思考、ロシア軍の激しい抵抗にあることを十分認識していた」といった批判が出てきており、責任のなすり合いは始まっているのかもしれない。

反攻作戦の進展が遅い原因、ウクライナ軍の作戦スキルが不足しているため
ドイツ軍、ウクライナ軍はもたらされるはずだった優位性を発揮してない
ロシア人の残忍で粘り強い戦術は健在、ウクライナ人は戦いに疲れ果てている

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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