札幌市選挙管理委員会は21日、市内の889世帯で参院選のための選挙公報の配達が遅れたと発表した。委託業者への誤った指示や、業者側の手配ミスが原因。市民からの問い合わせで発覚し、該当する地域には20日夜までに配達した。公職選挙法は投票日2日前までの配布を定めている。
市選管によると、中央区のマンション1棟56世帯については区選管が委託業者に渡した台帳に「配布しないこと」と誤った指示が記載されていた。指示の原因は不明という。残る833世帯は別の委託業者が配達員を手配しないなどのミスがあった。
市選管は19日、この件とは別に、外部の配達員が約3200部を北海道三笠市の山中に投棄したと発表。翌日市民から問い合わせが相次ぎ、その過程で遅配が発覚した。