意外な展開が「やみつき」に
TVアニメ『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』キービジュアル (C)麻生羽呂・高田康太郎・小学館/「ゾン100」製作委員会
2023年夏アニメの評判が出そろってきたなか、SNSで「当たりだ!」「期待以上」と評判の、著者(新美友那)が実際に視聴してみて面白かった3作品をピックアップしました。
『ONE PIECE』ヤマトのコスプレが凛々しく美しい! 愛が詰まった自作衣装に注目
●『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』
入社3年目の天道輝(アキラ/CV:梅田修一朗)は、ブラック企業の激務で身も心もすり減り、自分がゾンビのようになっていました。そんなある日、出勤しようとしたアキラは、本物のゾンビの大群に襲われてしまいます。驚き、必死に逃げるなかで、ふと会社に行かなくていいことに気付きました。するとアキラは、ゾンビにおびえるどころか、逆に元気を取り戻し、「ゾンビになるまでにやりたいことリスト」を作り始めます。
『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』は、同名マンガ(著:麻生羽呂/イラスト:高田康太郎/小学館)を原作としたアニメです。本作は「5年目で手取り21万円」「血尿出してないうちは、二流だよね」など、あまりに生々しい、ブラック企業の描写から始まります。
いわゆるゾンビ作品といえば、ゾンビからの逃走劇に焦点が当てられがちなところ、本作ではゾンビよりも「したいことの実現」がテーマとなっています。会社から解放され、オーバーなほど生き生きし始めるアキラや、「CAとの合コン」「日本一周」など、不可能そうな夢を次々と実現していく様子が魅力の作品です。絶望的な状況のなか、逆に前向きに、次々と「したいこと」を叶えていくアキラの姿に、思わず我が身をかえりみてしまう視聴者もいるのではないでしょうか。
美麗な作画で描かれる逃走劇は迫力満点で、生存者たちとの交流や極限状態における人間ドラマもしっかり描かれており、つい続きが気になってしまう作品です。
『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』はMBS/TBS系全国28局ネットにて放送中です。「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」ほか配信サービスでも順次配信されています。