令和初の国政選挙となった第25回参院選は22日午前、改選124議席全ての当選者が確定した。自民党は57議席を獲得したが、改選前から9減らし、非改選の議席を含めた単独過半数を維持できなかった。公明党は改選前から3増の14議席へと伸ばした。与党では71議席を獲得し、改選議席の過半数を上回ったが、改選前の77には届かなかった。自公に日本維新の会を含めた憲法改正に前向きな「改憲勢力」は81議席にとどまり、憲法改正の国会発議に必要な3分の2(非改選と合わせて164議席)を割り込んだ。
野党は、立憲民主党が改選前の9議席からほぼ倍増の17議席へと伸ばした。維新も改選前から3増の10議席を得た。
一方、国民民主党は改選前の8議席を下回る6議席にとどまった。共産党は7議席で改選前から1減らした。
社民党は、改選前と同じ1議席を獲得。得票率が2%を上回り、公職選挙法上の政党要件を維持した。
政治団体「れいわ新選組」「NHKから国民を守る党」はそれぞれ比例で2議席、1議席を獲得した。両団体はいずれも得票率が2%を上回り、公選法上の政党要件を満たすことが確実になった。
選挙区(改選74)の内訳は自民38、立民9、公明7、維新5、国民3、共産3、無所属9。
比例(改選50)は、自民19、立民8、公明7、維新5、共産4、国民3、れいわ2、社民1、N国党1となった。
比例で自民は山東昭子元副議長が歴代最多の8回目の当選を果たした。立民は元格闘家の須藤元気氏が最終議席を得た。
総務省によると、選挙区の投票率は48・80%で、過去2番目の低さだった。