女性当選者過去最多に並ぶ 前回と同じ28人


【参院選2019・投開票】テレビ局などの取材に応じる安倍晋三首相。当選確実となった候補者のボードには花がついた=21日午後、東京・永田町の自民党本部(佐藤徳昭撮影)

 参院選の女性当選者数は選挙区18人、比例代表10人の計28人で、平成28年の前回に並び、過去最多となった。立候補した女性104人の当選率は26・9%と前回を下回り、男性候補の36・1%には及ばなかった。当選者全体に占める女性の比率は22・6%だった。

 政党に男女の候補者数を均等にするよう促す「政治分野の男女共同参画推進法」が昨年5月に施行されて以降、初めての大型国政選挙となった。秋田と愛媛両県選挙管理委員会によると、両選挙区で戦後、女性参院議員が誕生したのは初めて。

 自民党は擁立した女性12人のうち10人が当選し、政党別で最多だった。公明党は2人の女性候補がいずれも当選した。19人の女性を擁立した立憲民主党からは6人、10人の国民民主党からは1人が当選した。共産党は最も多い22人を擁立し、3人が当選。7人を立てた日本維新の会からの当選は1人だった。5人を擁立した社民党からの当選者はいなかった。

 野党が候補者を一本化し、与野党激突の構図となった32の改選1人区では7選挙区で女性が勝利した。野党側は15選挙区で女性を擁立し、このうち5人の女性が勝利した。女性候補同士の事実上の一騎打ちとなった福島選挙区では自民現職が当選した。

 複数区では、改選数6の東京、改選数4の神奈川と大阪、改選数2の京都と広島で半数を女性が占めた。今回の参院選では候補者全体に占める女性の比率は過去最高の28・1%だった。



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