「まさか3日連続で…」新幹線・夜通し運転 “列車ホテル”きょうも一時運転見合わせ

台風による運転見合わせと列車ホテルの提供

16日、東海道・山陽新幹線はダイヤが大幅に乱れました。そして、その混乱は17日にも続きました。この事態は3日連続の大混乱です。

元々の原因は台風でした。15日には名古屋駅と岡山駅の間で一日中運転が取り止められました。その後の16日には静岡県内での大雨も影響し、一時的に運転が見合わせられました。

こうして、長い夜が始まりました。新幹線の車両を開放して、「列車ホテル」として利用することができる施設が用意されました。女性が14歳の娘と一緒に列車ホテルで一夜を過ごした様子を見ると、娘は疲れ果てている様子でした。最初は2人で興奮しながら話し合っていたようですが、徐々に疲れて窓の外をボーッと見ているだけになってしまいました。

運転再開までの状況

17日午前2時過ぎ、新大阪駅では改札前に人が溢れ、待ち時間が長くなりました。地べたで横になっている人々の中には幼い子供もいたそうです。行き場を失った人々は階段にも座っていました。

大阪だけでなく、東京駅でも真夜中にはタクシー待ちの長い列ができました。福岡から東京へ来た人は、岡山で5時間閉じ込められて、静岡でもまた2時間待たされたと話していました。

新幹線は乗客を乗せて夜通し走り続けましたが、全ての列車が終了したのは17日の午前6時半ごろでした。

運転は始発列車から再開されましたが、16日の大幅な遅れの影響が続き、東海道新幹線は28本が運休となり、最大で2時間半の遅れが発生し、21万人に影響が出ました。

東京に帰る人は「今日は、さすがに運行再開するかと思っていました。まさか3日も動けないとは思いませんでした」とコメントしています。

JR東海によると、「16日はなるべく多くの人に移動してもらうためにギリギリまで運行しましたが、列車が新大阪に到着する時間が予想よりも大幅に遅れ、始発からの運行が困難になりました」と述べています。

新幹線の定時運行の評判

本来、新幹線は定刻通りの運行が売りでした。1日に378本の列車を運行し、約46万人の移動を支えています。1列車あたりの平均遅延時間はわずか12秒と非常に短いです。この評判は外国人観光客にも広まっており、オーストラリアから来たダンクリンさんも混乱に巻き込まれ、博多から新大阪までの移動に9時間かかったと話しています。

豪州から観光のティム・ダンクリンさんは「日本は何回も訪れているが、ダイヤが正確な印象だったので、今回もそのつもりでいました。大阪に着き、早めに寝て翌朝にUSJに行く予定でしたが、2時間の睡眠ではアトラクションに乗ることができず、予定を変更せざるを得ませんでした。本当に残念です」と述べています。

画像引用元:日本ニュース24時間

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