「84年ぶり…壊滅的な洪水の警告」ハリケーン「ヒラリー」がアメリカに上陸

過去最大級の水害が予想される

米国内で大きな話題となっているのは、ハリケーン「ヒラリー」がカリフォルニア南部に上陸したことです。ニューヨークタイムズ(NYT)などが伝えるところによれば、このハリケーンは過去84年ぶりの規模で、壊滅的な洪水を引き起こす可能性があると警告されています。

ハリケーン「ヒラリー」の影響

ハリケーン「ヒラリー」は、メキシコ南西太平洋で発生し、レベル4の勢力を持っていました。20日にカリフォルニア南部に上陸し、その勢力はレベル1まで低下しましたが、強風と大量の豪雨が予想されているため、ロサンゼルスやサンディエゴなどの住民や当局は非常に緊張しています。米国立海洋大気庁の関係者によれば、「カリフォルニアへの熱帯暴風雨の上陸は84年ぶりのこと」と述べています。NYTによれば、「気象学者たちは、今回のハリケーンが通過する地域で潜在的かつ壊滅的な洪水を引き起こす可能性があると警告している」と報じています。

この地域は雨が少ないことから、洪水対策などの施設が十分でないという課題があります。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は19日に州非常事態を宣言し、万全の体制で対応しています。

ハリケーンの勢力増強と気候変動

ハリケーンは、気候変動の影響でさらに強力になっていると言われています。国立海洋大気庁のジェームズ・コーシン研究員によれば、2020年に行われた研究で、ハリケーンが降らせる雨の量にも気候変動が直接的な影響を与えていることが証明されました。コーシン研究員は、「数十年間、ハリケーンの移動速度が遅くなっている一方で、より多くの水分を吸収して膨大な雨を降らせる傾向がある」と説明しています。

ハリケーンや台風のような熱帯低気圧は、暖かい海水から発生します。地球温暖化によって海水温度が上昇すると、さらに強力なハリケーンが発生する可能性が高まるのです。

ハリケーン・ヒラリーに備える消防隊員たち

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