札幌市が2030年冬季五輪・パラリンピックの招致に向けて公開討論会を開催
札幌市は21日の夜に、2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を目指して公開討論会を開催しました。秋元克広市長や北海道ゆかりのアスリートや著名人たちが出席し、大会の意義について論戦が展開されました。
杉村太蔵氏：五輪をスポーツの祭典として捉えるべき
旭川市出身のタレント、杉村太蔵氏は「五輪を経済対策としてではなく、スポーツの祭典として考えるべきだ」と述べました。さらに、「税金を投入せずに民間資金だけで開催すべきだ」と主張しました。
船木和喜氏：子どもたちへの影響を重視しつつ、市民の支持が必要
1998年長野五輪スキージャンプの金メダリストであり、現役のジャンパーである船木和喜氏は、「日本で五輪を開催することで、子どもたちがウィンタースポーツに興味を持つことができる」と述べました。しかし、彼は「市民からの歓迎を受けていない都市で開催することにはあまり意欲を感じない」とも述べました。
田原総一朗氏：金権体質への警戒が必要
オンラインで参加したジャーナリストの田原総一朗氏は、「五輪の最大の問題は金権体質だ。札幌で東京大会のようなスキャンダルが発生することは避けなければならない」と訴えました。
この公開討論会では、札幌五輪の是非について様々な意見が交わされました。札幌市はその意見を参考にし、招致活動を進めていくでしょう。
