「前日にアルコールかけ爆発実験」 バーベキュー4人死傷火災、福岡・柳川の専門学校理事長

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ハリウッドワールド美容専門学校の説明会に出席し、報道陣の取材に答える保護者=17日午後、福岡県柳川市(画像を一部加工)

【写真】学生がやけどを負い死亡した専門学校

 説明会の冒頭、理事長は亡くなった18歳の男子生徒を追悼し、被害者や家族、生徒ら関係者に対して「深く謝罪します」と頭を下げた。

 事故の経緯の説明に続いて質疑応答があった。バーベキューの引火は、理事長自身が炭に消毒用アルコールを加えた後、火勢が弱くなった1台に別の教員が追加したことが原因とみられている。

 学校側のアルコールの危険性に対する認識について質問が相次ぎ、理事長は事故の前日、着火剤にアルコールをかけても爆発しないかどうか実験をしていた、という趣旨の回答をしたという。

 事故は5月24日に発生。学校敷地内で生徒約470人が参加したバーベキューの途中、教員が火にアルコールを追加したところ爆発的に炎上して男子生徒4人に燃え移り、うち1人が死亡。県警柳川署が業務上過失致死傷容疑で捜査している。 (児玉珠希、河野潤一郎)

「とても納得できない」不満噴出

 出席者によると、学校側は古賀英次理事長や古賀郁(ふみ)学園長ら幹部と弁護士らが対応。亡くなった生徒の追悼、関係者への謝罪に続いて、約20分にわたって事故の状況や今後の対応を説明し、質疑応答が始まった。

 「なぜ、消毒用アルコールを追加したのか」「危険なアルコールを使うことに教員から異論はなかったのか」

 誰もが考えるであろう疑問点。これらに対し理事長は、バーベキューの時間が長くなって熱中症になることを警戒した、早く確実に肉を焼くためだった、との従来の説明を繰り返した上で「危険な作業は私一人で、私の責任でやる。異論は出なかった」などと述べた。

 だが保護者らは納得できない。学校は事故前日の実験で「安全性」を確保したと主張したいようだが、実験をすること自体、「危険性」を認識していたとも受け取れる。実際、保護者からは「(アルコールを入れれば)爆発するのは当たり前。そんな知識もないのか」と厳しい声が飛んだ。

 質疑は、学校が設置する第三者委員会の人選にも及んだ。「任命権者が理事長なら、身内の組織ではないか」。公平性を疑問視する保護者に対し、学校側が答えに窮し、沈黙する場面もあった。

フラッシュバックで寝付けない

 3時間超にわたった説明会。鹿児島県から参加した40代男性は「説明に納得した人は一人もいないと思う」と憤った。

 (山下真)

西日本新聞

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