ジャニーズ事務所の裏側に新たな告発者が登場
ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏による性加害の新たな証言が明るみに出た。38歳の大島幸広氏が「ジャニーズ性加害問題当事者の会」に加わったことが告発記事として「週刊文春」に掲載された。
なぜ「ジャニーズ性加害問題当事者の会」には初告発者たちが不在なのか？
「週刊文春」によれば、大島氏は中学2年の時にジャニーズに応募し、1カ月後にジャニー喜多川氏から直接電話を受け、渋谷のNHKで行われるダンスレッスンに招待されたという。母親と一緒に行くことになっていたが、ジャニー氏に帰ってもらった後、その日はジャニー氏の自宅マンションで宿泊することになった。そしてその晩に初めて性加害を受け、2年間の在籍期間中に約200回もの被害にあったと証言している。
ジャニーズJr.の中でも厚遇されていた大島氏
大島氏はジャニーズJr.の中でも厚遇されていた存在だった。性加害後、ジャニー氏からは1回につき5万円の小遣いを受け取り、交通費の領収書を書かされることもあったと明かされた。上司に相談したところ、「気に入られているから我慢していればソロデビューも狙える」と忠告され、大島氏は他のジャニーズJr.たちとともに耐え忍んでいた。しかし、2年後にジャニーズ事務所を退所する決断を下した。その後も大島氏は突然の性加害のトラウマに苦しめられているとのことだ。
ジャニー氏の振る舞いについての新たな告発
ジャニー氏の性加害だけでなく、大島氏はジャニー氏が中学生の時にタバコを勧め、帰りにコンビニでタバコを買ってくれたことなども明かしている。この告発は「24時間テレビ」（日本テレビ系）放送を控えている今週末になって明るみに出た。芸能リポーターの川内天子氏は以下のように語っている。
「ジャニーズ事務所に対する社会の注目はますます厳しくなっています。事務所としての対応がまとまっていなかったため、問題が騒がれないように『24時間テレビ』まで持ち越したのかもしれません。しかし、指針が示されないままだと、状況はますます悪化することになります。元V6の井ノ原快彦社長がシュークリームダーツ動画事件の3人について何も問題ないと判断したことも、問題の重大性に対する認識のズレを示しています。被害の重大性がますます問われており、事務所は被害者のケアについて真剣に声明を出すべきです」
大島氏は「告発しても隠蔽されるだけだと思って黙っていました」と述べており、被害者たちの傷はあまりにも深刻だと訴えている。
