子どもが「学校に行きたくない」と言ったらどうする?不登校の経験をもつマンガ家が教える

突然の「学校行かない宣言」に対する苦悩と気付き

子どもが「学校行かない」と言ったら、どうすればいいのか?

小・中学校で不登校の児童生徒が増加し続けています。特に夏休み明けになると、学校に行かなくなる子どもが増えてきます。エッセイ漫画家の今じんこさんは、自身の経験をもとに不登校の真実を伝えるために、マンガを通じて情報発信しています。新学期に向けて不安を感じている子どもたちのために、親ができることは何なのか、教えてもらいましょう。

突然の不登校宣言によってわかった苦悩

もし子どもに「学校、行きたくない」と言われたら、皆さんはどのように対応するでしょうか?現代は多様な学びの機会があり、子どもたちの気持ちを尊重することも大切です。しかし、現実に直面すると、思っていた通りに対応することができないこともあります。

今じんこさんの長男、もっちんは小学1年生の時に不登校になりました。実際に当事者となってみると、悩みや苦しみが非常に大きかったそうです。

「想像と現実は違う…」不登校の実態を、当事者として見えるようになった今さんは、自身の経験を元にコミックエッセイ『学校に行かない君が教えてくれたこと』を執筆し、今年の4月に発売しました。

不登校に直面した経験

小学校に入学して1ヶ月後、息子から「明日学校行かない」と言われたことがありました。

「最初はそれほど深刻に受け止めていませんでした。子ども自身が行かなくてもいいと思っているのかな、まだ保育園から上がったばかりで、理解が浅いのかな、と考えました」

その後、学校に対する拒否反応が一層強くなりました。マンガの中では、「学校嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、行きたくないっ!」と泣く様子が描かれています。

「無理に連れて行こうともしましたが、子どもの気持ちを無視して連れていくことで、私自身も心が疲れてしまいました。でも、私は行ってほしいし、子どもの気持ちも尊重したい。自分の心は迷いに迷いました」

ここから、今さんの苦悩の日々が始まりました。

「子どものため」が逆効果…親子で追い詰められた日々

もっちんが登校を渋っていた頃、今さんの心情を表す言葉がマンガに描かれています。

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