クリミア攻撃、オペレーショントップガンの主役はF-14ではなく無人機

ウクライナ特殊作戦軍が無人機を使用した黒海艦隊への攻撃

ウクライナ国防省情報総局は、26日に「黒海艦隊所属の第126沿岸防衛旅団を攻撃した」と明かしましたが、特殊作戦軍は28日に「他の国軍部隊と共同で黒海艦隊所属の第126沿岸防衛旅団を攻撃しました。この作戦は無人機を使用したオペレーショントップガンという名前で行われました。」と発表しました。

無人機が困難なルートで目標に到達

ロシア国防省は25日に「ウクライナ軍がクリミアを42機の無人機で攻撃しましたが、防空部隊によって9機が撃墜され、電子戦で33機が制圧され目標に到達することなく墜落しました。」と発表しましたが、ウクライナ国防省情報総局(GUR)のユーソフ報道官は「クリミア南部のペレヴァリノエ村に駐屯する第126沿岸防衛旅団を攻撃した。」と明かし、Krym.Realiiも「第126沿岸防衛旅団に対する攻撃で2名が死亡し7名が負傷し、負傷者はシンフェロポリの病院に搬送されました。」と報告しています。

この件について、ウクライナ特殊作戦軍(ССО)は28日に「他の国軍部隊と共同で黒海艦隊所属の第126沿岸防衛旅団を攻撃しました。クリミア南部のペレヴァリノエ村を攻撃するために、複数の無人機が投入され、第126沿岸防衛旅団で死傷者が発生しました。この作戦の複雑さは特定の地形に起因しており、無人機は困難なルートを無事突破し、目標に到達しました。」と発表し、この作戦の名前は「オペレーショントップガン」であることも明らかにしています。

さらに、公開された写真にはこれまでウクロボロンプロムが開発した自爆型無人機であるウクライナ版Shahed-136とは異なる機体(機首にカナード翼がない)が写っていますが、その詳細は不明です。

クリミア攻撃、オペレーショントップガンの主役はF-14ではなく無人機
出典:Рада національної безпеки і оборони України

他の攻撃情報と噂

クリミア西部のタルカンクート岬でS-400を破壊したミサイルについて、ハープーン、ネプチューン、ブリムストーンの名前が挙がっていましたが、国防安保委員会のダニロフ氏は「最新のウクライナ製ミサイルによる攻撃だった」と明かしたため、「ネプチューンの対地バージョンである可能性が高い」との声がありますが、確証はありません。

また、ロシア領クルスク州の飛行場を攻撃した無人機について、「段ボールと輪ゴムで作られたCORVO PPDS(豪Sypaq社製)が攻撃に使用された」という情報が広まっていますが、この情報はロシア人の軍事ブロガー(Истребитель-бомбардировщик)によるものであり、他のロシア人情報源や軍事ブロガーがPPDSについて言及していないため、慎重な判断が必要です。

PPDSの作動範囲は約60kmですので、もし軍事ブロガーの話が真実であれば、飛行場への攻撃はクルスク州に潜入した工作員によるものであり、「Tu-22M3の破壊に成功したソリツイ2基地に対する攻撃と同じ手法が使われた」ということになります。

攻撃の他の情報と噂

  • ウクライナ軍がクリミアに駐屯する第126沿岸防衛旅団を攻撃したと発表
  • ウクライナ軍がクリミアへの上陸作戦を実施し、タルカンクート岬付近で交戦
  • ウクライナ軍がクリミア西部に配備されたロシア軍のS-400を破壊に成功
  • ウクライナの無人機がロシア軍基地に着弾し、Su-30やS-300が損傷した可能性
  • ウクライナが初めて露Tu-22M3の破壊に成功し、掩体壕の必要性が浮き彫りに
  • クリミアで発生する謎の爆発は、新型兵器のテスト結果であると示唆されている
  • 消耗できる強み、段ボールと輪ゴムで作られた豪無人機がウクライナで活躍

※アイキャッチ画像の出典:Командування Сил спеціальних операцій ЗС України

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