「有料観覧席」3割売れ残り…「無料エリアから閉め出された」と批判噴出

物価高や警備費

松江水郷祭湖上の打ち上げ花火

松江市の宍道湖で5、6日に開催された「松江水郷祭湖上花火大会」で、有料の観覧席が昨年の約10倍になる計2万6000席用意されましたが、その3割強が売れ残る見通しです。この大会では、コロナ禍に伴う物価高騰の他、雑踏事故対策費も増えました。主催者は「有料エリアの拡大は持続可能な開催には不可欠」と説明していますが、市民には十分に理解されていないようです。(松田栄二郎)

混乱助長

有料観覧席は昨年は宍道湖大橋南側の「白潟エリア」で初日限定で2635席が提供されました。今年は、一畑電車松江しんじ湖温泉駅周辺から県立美術館周辺を「湖北」「湖南」エリアとして新たに加え、2万6000席を確保し、1億3700万円の事業収入を見込んでいました。

ところが、新たに有料化されたエリアには以前まで無料で観覧していた場所も含まれており、市民からは「これまで無料で見られた場所から閉め出された」と批判が出ています。特に芝生や階段で座るブロック席は、1人5500円と有料になりましたが、場所取りが必要で非常に売れ残ってしまいました。

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