教員の多忙さ是正へ緊急提言、学校行事も見直し

教育現場の問題を解決するための提言書

多忙な教員の負担軽減策が求められる

教員の多忙さが深刻な問題となっており、文部科学省の有識者会議が28日、緊急提言をまとめ、永岡桂子文部科学相に提出しました。緊急提言には改善策が盛り込まれており、国の基準を上回る授業時間の削減や学校行事の簡素化、教員の負担軽減のための支援員の増員などが列挙されています。文部科学省は、これらの提案を来年度予算案に反映させる意向です。

提言書を手渡す永岡桂子文部科学相

提言書をまとめた諮問機関とその内容

提言書は、中央教育審議会の「質の高い教師の確保特別部会」がまとめました。優れた教育人材を確保するための施策について、給与増や働き方改革などについて議論が行われてきました。今回の緊急提言では、法改正の必要のない項目に絞り、即座に取り組むことができる提案を行いました。

具体的な提案内容

提言書では、長時間労働や教員不足の問題に対する改善策が掲げられています。具体的には、プリントの準備や来客対応などの業務をサポートする「教員業務支援員」を全公立小中学校に配置することを求めています。さらに、教員として働く人々の奨学金返済支援や主任や管理職の手当増額も盛り込まれています。

この提言書は朝日新聞社より提供されたものです。

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