日テレ「24時間テレビ」の募金額の〝暫定値〟が低迷を露呈

 日本テレビの「24時間テレビ」がジャニーズとの共倒れで低迷していることが浮き彫りになりました。

今年の「24時間テレビ」は、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題で大きな波風を立てました。メインパーソナリティーにはジャニーズの「なにわ男子」が選ばれましたが、所属アイドルが社会的弱者の救済を掲げる番組には不適切だとSNS上で指摘されました。また、メインパーソナリティーが21年連続でジャニーズアイドルという事実も食傷気味に受け取られました。

日テレ内部では、視聴率と募金額の2つの点で「失敗」とされています。

まず、視聴率について話を聞いてみましょう。

「19年にグループとしての活動を20年で休止すると発表した嵐が「24時間テレビ」に出演しました。そのため注目度が高まり、追い風が吹いたのです」

この年は人気番組「世界の果てまでイッテQ!」のスタッフが「24時間テレビ」の制作を担当したことも功を奏したと言えます。平均視聴率は16.5%で、過去5年間で最高の数字を叩き出しました。

逆に、19年以降で最低だったのは21年のKing&Princeで、視聴率は12.0%でした。そして今年、なにわ男子が新たな最低記録を樹立しました。

募金額は、過去46年で最低となる可能性があります。27日の放送で発表された募金額は2億2223万8290円でした。

「これは暫定値であり、さらなる集計が行われ、秋に確定値として発表されます。最近では暫定値の2〜3倍が確定値になっています。したがって、今年の募金額は4億〜6億円の範囲になると予想されています」と関係者は話しています。

募金額のワースト記録は1982年の6億573万6459円で、今年はこの記録を更新しかねない状況です。

視聴率と募金額の数字が苦しい結果になった背景には、「24時間テレビを見ない」という意見がSNS上で拡散されたことが挙げられます。また、なにわ男子がデビューしたばかりであることも、彼らの起用が尚早だったと分析されています。

24時間テレビはジャニーズ事務所と密接な関係があり、その依存度は非常に高いです。そのため、ジャニーズの揺れが24時間テレビにも波及したと考えられます。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

<引用元:東スポWEB>

ソースリンク:日本ニュース24時間