スーパー戦隊シリーズ半世紀の歴史に幕:『ゴジュウジャー』で終焉、ファンに衝撃と波紋

テレビ朝日系で50年にわたり放送されてきた国民的特撮ヒーロー番組『スーパー戦隊シリーズ』が、現在放送中の『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』をもって、その長い歴史に幕を下ろすことが明らかになりました。半世紀に及ぶ人気シリーズの終焉は、多くのファンに大きなショックと困惑を広げています。

シリーズ終了の背景と発表タイミングへの疑問

関係者によると、今回のシリーズ終了報道の背景には、日本の少子化による主要視聴層の変化や、関連グッズ・イベント収益の減少があるといいます。番組が放送される日曜朝の枠は、元々高視聴率を見込みにくい時間帯であり、制作費とのバランスが長年の課題となっていたようです。

この放送終了のニュースを受け、インターネット上には「半世紀も続いていたのに…」「子どもの頃ずっと見ていたので残念でならない」「こんなところに少子化問題の影響が」「少子化を考えると時代の流れなのかもしれないな」といった、シリーズの終了を惜しむ声や、現代社会の変化を憂う声が多く寄せられています。

しかしながら、多くのファンの間で疑問視されているのが、シリーズ終了が発表された“タイミング”です。今期作である『ゴジュウジャー』の放送開始から半年以上が経過してからの告知だったため、戦隊ヒーローファンからは「なぜ『ゴジュウジャー』放送前にシリーズ終了を発表しなかったの?」「これだけファンがいるんだから、もっと前に発表してくれたらラストに向けて盛り上がれたのに」といった、告知が遅すぎたことへの不満や、惜しむ声が少なくありません。

スーパー戦隊シリーズ最終作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の戦士たちがポーズを決める集合写真スーパー戦隊シリーズ最終作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の戦士たちがポーズを決める集合写真

出演者の不倫報道とBPOへのクレーム問題

さらに、9月に『週刊文春』で報じられた『ゴジュウジャー』出演者の不倫問題が、今回のシリーズ終了に影響を与えたのではないかとの憶測も飛び交っています。

報道されたのは、主人公・ゴジュウウルフのスーツアクターを務めていた俳優の浅井宏輔さんと、ゴジュウユニコーンに変身する一河角乃役の今森茉耶さんの不倫関係でした。この「戦隊内不倫」は大きな話題となり、特に浅井さんが既婚者であり、22歳という年齢差があったことも注目を集めました。浅井さんは報道前の9月1日に、持病の悪化を理由に番組を降板しています。東映は公式サイトで「長期的に役を続けることが困難な状況」と説明していましたが、報道のタイミングが重なったことで、ネット上では「本当は不倫が原因では?」といった声が上がっていました。

加えて、『ゴジュウジャー』には視聴者からのクレームも取り沙汰されており、BPO(放送倫理・番組向上機構)には、番組内容に対する懸念の声が複数寄せられていたとされています。具体的には、残酷なセリフの使用、静かに利用することがルールとされる図書館での暴力描写、政治家を悪役として描く表現などが問題視され、「子どもに悪影響がある」との意見が寄せられていたようです。

これらの不倫報道やBPOへのクレームがシリーズ終了に影響したのではないかという声も、インターネット上で相次いでおり、「出演者の不倫報道で打ち切りすべきって声があったから、そのせいで局側が終わらせたんだろう」「『酒のツマミになる話』の放送差し替えと同じ。クレームがあればすぐに終了」「いまは一部のクレームでなんでもかんでも終わっていく。それって局側じゃなくてスポンサーのせいじゃないか」といった意見が見られます。

シリーズ終了の真意はどこに?

半世紀にわたり多くの子どもたちに夢を与え続けてきた『スーパー戦隊シリーズ』。その歴史の幕引きには、少子化という社会情勢の変化、視聴率やグッズ収益の低迷、そして出演者の不倫報道や番組内容へのクレームといった複数の要因が複雑に絡み合っているようです。果たして、この長寿シリーズ終了の真意はどこにあるのでしょうか。今後の動向が注目されます。

Source: https://news.yahoo.co.jp/articles/07905c301fb857ed4eddc80e742a50278d826f2d