将棋 王座戦第1局 永瀬拓矢王座対藤井聡太竜王・名人

永瀬拓矢王座対藤井聡太竜王・名人の「頂上決戦」第1局で「角換わり」の対局が行われました。

永瀬拓矢王座(左)と藤井聡太竜王・名人

将棋界の若きスター、永瀬拓矢王座(30歳)と藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21歳)の対局が、第70期王座戦五番勝負の第1局として、8月31日に神奈川県秦野市の「元湯陣屋」で行われました。永瀬王座は「名誉王座」の獲得を目指し、藤井竜王・名人は前人未踏の「八冠制覇」に挑みます。注目の開幕局では、「角換わり」という戦型が選ばれました。

将棋の新たな頂点へ

注目の五番勝負では、永瀬王座が5連覇による永世位「名誉王座」の獲得を目指し、藤井竜王・名人は将棋界史上初の全八冠制覇を目指します。以前は1996年2月に羽生善治九段(52歳)が「全冠制覇」を達成していましたが、2017年に「叡王」のタイトルが新設されたことにより、藤井竜王・名人には前人未踏の記録に挑む機会が巡ってきました。

スタートには意味がある

対局開始前に行われた振り駒の結果、挑戦者である藤井竜王・名人が先手番を務めることになりました。この先手番を活かすために、今季13勝無敗の藤井竜王・名人は得意の「角換わり」戦法を選択しました。一方、永瀬王座は早々に趣向を凝らした手順で対応し、早繰り銀で先攻しました。長年の研究パートナー同士の対局ですが、藤井竜王・名人にとっても予想範囲内の展開と見られ、午後の本格的な戦いに向けて期待が高まっています。

プロの解説

ABEMAの中継に出演した戸辺誠七段(36歳)は、永瀬王座の趣向について「とっておきの作戦の一つだと思います。相居飛車の勝負では後手番でどう指すかがテーマになっています」とコメントしました。攻めるか受けるか、この後の方針を決める重要な岐路に差し掛かっており、永瀬王座は昼食休憩に入る前に手を選んでいます。双方の持ち時間は各5時間です。

昼食メニュー

永瀬拓矢王座: 陣屋カレー(ビーフ&伊勢海老シーフード)、ウーロン茶、抹茶、ショートケーキ、シャインマスカット大福
藤井聡太竜王・名人: 陣屋カレー(ビーフ&伊勢海老シーフード)、ウーロン茶

昼食休憩時の持ち時間

▲藤井聡太竜王・名人: 3時間42分(消費1時間18分)
△永瀬拓矢王座: 3時間9分(消費1時間51分)

(ABEMA/将棋チャンネルより)

ソースリンク: 日本ニュース24時間