子どもに“修行僧”と言われて…「熟年離婚」増加の背景 終身結婚なき時代

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子どもに“修行僧”と言われて…熟年離婚を決意したポヨさん

【映像】熟年離婚の原因ランキング ベスト3(画像あり)

 長年連れ添った相手と別れた後に待つのは、幸せな生活か、それとも後悔の日々か。

子どもに“修行僧”と言われて…「熟年離婚」増加の背景 終身結婚なき時代

高橋さん(仮名・54歳) 21年間連れ添ったパートナーと熟年離婚

「早起きができたら朝歩いたり、時間ができたら夕方から歩いたりする時もある。幸せなことだ」

 夫に借金や浮気はなかった。なぜ、離婚に踏み切ったのか。

「結婚したら出産も育児も全部が初めてのことだった。でも、そういう1個ずつのことが『俺は苦手だから』と言われちゃって。段々と『もう頼るのはやめちゃおうかな』となった」

子どもに“修行僧”と言われて…「熟年離婚」増加の背景 終身結婚なき時代

「熟年離婚」が増加傾向に

「地震で北海道全域がブラックアウトした。電気が通ってないから、家族でただシーンとした家の中にいるしかなかった。私が『こうしようか』と夫に言った時に『あぁ?』って感じの態度だった。もう無理かもと思った」

 熟年離婚をして2年。今の思いについて聞くと「快適だ。自分が死ぬ時に『よく頑張ったね』って褒められて死ぬより『あー自分の人生楽しかった!』と言って死にたい」と話す。今は相手がいない分、好きなテレビを見たり、おしゃれを楽しんだり、自分のために使える時間があり、それが一番の幸せだという。

■結婚生活28年目で別居…離婚を決意したポヨさんのケース

子どもに“修行僧”と言われて…「熟年離婚」増加の背景 終身結婚なき時代

離婚の申し立て 7割が女性

「当初から結婚生活や人生のパートナーについて“認識の違い”があると折々感じていた。そこに、金銭トラブルやモラハラ、家族の話を聞かないなどの不満が徐々に募って、けんかすることがあった。私を見た子どもたちからは“修行僧”と言われていた」

 夫に対して「態度を改めてほしい」と伝えることはしなかったのか。

「夫はかなり男尊女卑で、父権意識の強い人だった。『収入がある者が意見を言っていい』という認識があったと思う。だから、私や子どもたちの意見は全然歯牙にもかけない感じだ。子どもも私と一緒に家を出た。一人はまだ学生なので、一緒に住んでいる。夫はずっと『離婚はしない』と主張している。今は調停中で、財産分与などを話し合う準備をしている段階だ。やり取りは弁護士を通じてやっていて、直接コンタクトはとっていない」

 離婚届をテーブルに出したところで「全く話が進まない、こじれるだけだ」と思ったポヨさん。

「私も“普通の家庭”として、愛着を強く持っていた。ただ、過去に大きい借金問題が2回あって、さすがに離婚を考えた。『ギャンブルや借金を続けるのか、離婚するのか』と迫った時に『ギャンブルをやめる』と言った。それを信じていた。結婚当初からもっと話し合いができる環境だったら、違っていたかなと思う。そういう時間が持てなかったことが、今も尾を引いているのだと思う」

 ポヨさんのケースに、夫婦問題研究家の岡野あつこ氏は「熟年離婚のありがちなセオリーだ」と話す。

「もう話し合っても無駄だと思って、弁護士を立てて黙って手紙を置いていく。そして、調停で話し合いができなかったら、裁判までいく。円満に離婚したいと思っても、パートナーが同じ方向を向いていない。これが長引く熟年離婚のケースだ」

 外資IT企業で働く64歳の薄井シンシア氏も、結婚生活30年で熟年離婚をしたという。

「全ての熟年離婚がネガティブというわけではない。私も熟年離婚だが、元夫とすごく揉めたり、夫に悪いところがあったわけではない。お互い人生に求めているものが違うから、離婚して新しい人生を始めようとなった。相手側に全て責任があるように取り上げるのは、違和感がある。30年間も一緒にいればもう家族だ。いきなり他人にはなれない。子どもがいるからこそ、揉めて離婚はしたくなかった。いくら離婚したからといっても、大事な娘の父親だ」

 その上で、薄井氏は「離婚になっても“いい人”でいてくれる人かどうか。結婚する時によく選んだほうがいい」と指摘。

「私は結婚に賞味期限があると思っている。人生が長くなったのだから、40年も50年も同じ人と結婚しているのは、すごく無理がある。終身雇用と同じように、終身結婚はもうない。『いつかくるかもしれない』と思って、いざとなったら円満に離婚できるように準備しておくほうがいい」

(「ABEMA Prime」より)

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