ウクライナ外相、反転攻勢の遅さへの批判を拒否

クレバ外相の反論

ウクライナのクレバ外相は、西側諸国の政府高官からウクライナの反転攻勢の進展の遅さに対する批判が出ていることについて、8月31日に反発しました。ロイター通信などが報じました。

ウクライナ軍は6月上旬に反転攻勢を開始しましたが、ロシア軍によって設置された地雷原や防御壁などにより、主要な防衛線の突破には成功していません。欧米メディアでは、西側諸国の政府高官が戦略の失敗や期待外れを指摘しています。

クレバ外相は、スペインのトレドで開催された欧州連合(EU)の外相会議に参加するために訪れた際、記者団の前で「ウクライナの兵士たちは毎日命を捧げ、1キロずつ土地を解放しています。彼らの顔に唾を吐くことと同じです」と反論しました。「批判する人たちは全員口を閉じ、自らウクライナに来て1平方センチメートルでも解放を試みることを勧めます」とも述べ、イライラした様子を見せました。

ロシアとの攻防

ロイター通信によると、ウクライナの反転攻勢に関して、ロシア側は「ウクライナ軍は既に失敗している」と挑発しています。一方、ウクライナ側は意図的に進行のペースを落としており、本格的な攻撃の前に戦略的な進軍を行っていると説明しています。

また、ウクライナは8月28日に南部のザポロジエ州の集落ロボティネを奪還したことを発表しました。周辺地域にはロシアの防御が手薄な地域もあり、今後は主要な防衛線の突破につながる可能性もあるとされています。【ベルリン念佛明奈】

引用元

ニュース原文: 日本ニュース24時間

ウクライナのクレバ外相

【画像:ウクライナのクレバ外相=2023年8月31日、ロイター】