窪塚洋介がチェンジについて語る――そして転落

自分本体として生きていく

窪塚洋介さんは、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』でキング・安藤タカシ役を演じ、その活躍で一気にスターダムにのし上がりました。映画『GO』や『凶気の桜』では主演を務め、ますます注目を浴びる存在となりました。ところが、突然の出来事が彼の人生を変えることになります。2004年、窪塚さんは自宅マンションの9階から転落し、重傷を負いました。その後、窪塚さんは「卍LINE」という名前でレゲエDeejayとして音楽活動を始め、さらには2017年には映画『沈黙-サイレンス-』でハリウッドデビューも果たしました。窪塚さんの人生は本当に「CHANGE」に溢れていました。では、窪塚さんはそんな様々な場面で、一体どんなことを思っていたのでしょうか?

自分の人生が本当に始まった瞬間

窪塚さんにとっての「CHANGE」とは、いったい何でしょうか?私が取材を受ける前、窪塚さんはまっすぐ私の目を見て挨拶してくれました。「どんな質問でも答えますから、何でも聞いてください」と、熱くも誠実なまなざしで語ってくれる彼。それを受けて、「CHANGE」について尋ねてみました。

窪塚:「いくつかありますね。まず最初は、この業界に入った時ですね。そして、転落事故が起こった時です。また、レゲエミュージックを始めた時や、初めて子供を授かった時もあります。それから、マーティン・スコセッシ監督と一緒に仕事をした時もありますね。でも、やはり転落事故が最も大きな「CHANGE」だったと思います。それは避けられない出来事でしたから」

2004年、窪塚さんは自宅マンションの9階から転落し、一時は重体となりました。その後、彼は復帰までに1年近くの時間を要しました。しかし、それは窪塚さん自身にとって大きな転機となったのです。

窪塚:「言葉で表すと、本当の人生が始まったという感じですね。もっと本音で生きていけるようになりました。それまでは自分を偽ることもありましたが、転落事故の後はそれができなくなりました。自分本体として生きていくしかなかったんです。子供の頃から描いていた未来とは違っていました。ただ、自分の本心から離れることはできませんでした」

窪塚さんの人生は常に変化し続けてきました。「CHANGE」は窪塚さんにとって必要不可欠なものだったのです。

窪塚洋介

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