関東大震災100年:真の日韓和解は困難と杉尾秀哉議員が警鐘

関東大震災

日本と韓国の真の和解は、関東大震災の歴史的事実を認識することから始まると、立憲民主党の杉尾秀哉参議院議員(65)が警鐘を鳴らしています。関東大震災での朝鮮人虐殺は、1923年9月1日に起きた大地震の後、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」という根拠のない噂によって引き起こされ、多くの朝鮮人が日本人によって殺害されました。しかし、日本政府は公式な調査や謝罪を行っていません。

歴史と向き合うことの重要性

杉尾議員は、日本の歴史的事実から目をそらすことなく、誤りがあれば認めて謝罪し、新たな日韓関係を築く必要性を強調しています。彼は、関東大震災での朝鮮人虐殺問題が政治家たちにとってタブーとされている中、政府レベルの調査を求めるために国会で発言しました。これにより、関東大震災における朝鮮人虐殺問題が100年の歴史の中で初めて公論の対象になったのです。

誤りを認める勇気が必要

杉尾議員は、「関東大震災の際に流言によって多くの朝鮮人が虐殺された歴史的事実は知っていたものの、政府の立場は明確ではない。実際に政府が調査した結果を示す記録を見つけることはできない。明らかな誤りでありながら、100年間にわたって関連する国会の議論や回答が行われていないことに非常に驚きました。」と述べています。

また、朝鮮人虐殺は、日本の歴史教科書にも記載されている事実です。政府の委託に基づいて中央防災会議が出した報告書にも朝鮮人・中国人虐殺についての記述があります。しかし、政府はこれらの事実を否定しています。国会図書館には公式な記録が存在しているにもかかわらず、政府は「記録が見つからない」と答えています。杉尾議員は、さらに資料を集めて9月の国会でこの問題を再び提起する意向を示しています。

関東大震災での朝鮮人虐殺は、真の日韓和解を目指す上で避けて通れない重要なテーマです。日本と韓国が関東大震災の歴史的事実を直視し、誤りを認めて謝罪することで、新たな関係を築くことができるでしょう。

【参考記事】
関東大震災100年:立民・杉尾秀哉議員「喉に刺さったとげを放置したまま真の日韓和解は困難」

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