停戦合意1週間、米がイランに続ける“硬軟の圧力” 核協議見通せず


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 トランプ米政権は、米軍がイランの核施設を現地時間の6月22日に空爆した後、イランとの協議を再開し、ウラン濃縮を放棄させることを目指してきた。だが、イラン側は放棄を受け入れない姿勢を崩しておらず、協議の再開も不透明だ。米政権はイランがウラン濃縮能力を持ち続けた場合、再度の攻撃も辞さない構えを示し、圧力を強めている。

 「イラン側と直接的、間接的に意思疎通をしている」。ホワイトハウスのレビット報道官は6月30日の記者会見でこう強調した。米政権ではウィットコフ中東担当特使らがイラン側と連絡を取っているという。

 トランプ大統領は6月25日、オランダ・ハーグで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席後の会見で、イラン側と「来週協議する」との見通しを示したが、実現するかは見通せない。

 トランプ氏はイランが要求に応じれば、制裁を解除する考えも示しており、硬軟織り交ぜてイラン側から譲歩を引き出す考えとみられる。【ワシントン松井聡】



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