香港映画のように…香港で女性数十メートル吹き飛ばした「時速160キロの台風」

香港の台風被害

台風9号が香港と中国南部地域を直撃しました。強風によって人々が吹き飛ばされる一方、海岸沿いの建物には高波が押し寄せました。

香港は台風による最大の被害を受けた地域の一つです。香港当局は、この台風が2018年の台風22号以来、最も強力なスーパー台風になる可能性があると警告し、証券市場や学校、公共機関を閉鎖し、公共交通の運行を中断しました。

中央気象台によると、台風9号は広東省珠海に上陸した後、風速45メートルで沿岸を西に移動しています。台風の影響で、広東や広西、海南などの南方地域は集中豪雨と強風に見舞われる予報です。

広東省の省都広州と深圳では、生産施設や商業施設、公共施設の運営が中断されました。広東省のほとんどの地域の幼稚園や学校も始業を延期しました。深圳空港は閉鎖され、航空機の運航が停止しました。

被害状況はソーシャルメディアを通じて伝えられています。香港の路上を歩いていたある女性は強風によって転倒し、数十メートル吹き飛ばされました。彼女は風の勢いで立ち上がることができず、しばらくその場に座り込みました。

また、ある建物では洪水が押し寄せ、出入口が崩壊し、水が内部にあっという間にあふれました。香港の東涌地域では高波が防波堤を超えて都市部に押し寄せ、住宅街が水に浸かりました。

台風9号の被害は大きく、香港政府によると500人以上が避難所を訪れ、50人以上が病院に運ばれました。

中央気象台は、台風11号が台湾南部海岸を経由して広東に接近すると予想し、注意を呼びかけています。

この記事の情報源:日本ニュース24時間