バフムートの戦い、クリシェイフカのロシア軍は集落の北に追いやられる

バフムート方面で新たに登場した視覚的証拠は、クリシェイフカのロシア軍が集落の北側に追い詰められ、アンドリーフカにもウクライナ軍が迫っていることを示唆しています。ウクライナ軍は砲撃や無人機の攻撃によって、ロシア軍を消耗させる形勢となっています。

8月10日~9月3日まで登場した視覚的証拠も圧倒的にウクライナ軍のものが多い

バフムート方面のウクライナ軍は、8月10日~21日までの期間に敵の機械化部隊を2度殲滅するなど、積極的な行動を成功させました。また、ザリズニャンスキー方面でも第30機械化旅団が大規模な掃討作戦を実施しました。8月22日~29日までの視覚的証拠も、ウクライナ軍がクリシェイフカ集落内の支配地域を北に向けて拡大していることを示唆していました。さらに、8月31日~9月3日までの視覚的証拠も、ウクライナ軍が引き続き優勢に戦っていることを裏付けています。

バフムート周辺の戦況
出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ウクライナ軍の攻撃を示す視覚的証拠は、以下の通りです。

  • :無人機を使用した砲撃でロシア軍の指揮所を破壊
  • :第45砲兵旅団がバフムート南の舟橋近くでロシア軍の装甲車両を破壊
  • :クリシェイフカ集落内を掃討する様子

また、以下の視覚的証拠もウクライナ軍の攻撃を示しています。

  • :クリシェイフカの東にある森林ゾーンを砲撃して何かが爆発
  • :クリシェイフカの東にあるロシア軍陣地をクラスター砲弾で攻撃
  • :アンドリーフカの東で敵兵士を自爆型ドローンで攻撃

さらに、以下の視覚的証拠もウクライナ軍の攻撃を示しています。

  • :無人機でロシア軍の戦車を追尾、オドラディフカ集落内に隠れたところを砲撃で破壊
  • :クルデュミフカの東でロシア軍の装甲車輌を砲撃で破壊
  • :クルデュミフカ集落内のロシア軍陣地を砲撃で破壊

特に注目すべきは、の3つの視覚的証拠です。はクリシェイフカ集落内におけるウクライナ軍の前進を、はTOS-1で攻撃した地点にロシア軍兵士が存在しないことを、はアンドリーフカの南にある線路沿いまでウクライナ軍が前進していることを示唆しています。これらの視覚的証拠から、8月10日~9月3日までの間に登場した証拠は圧倒的にウクライナ軍のものが多く、バフムート方面ではロシア軍が消耗していることが分かります。

ちなみに、ロシア領サラトフ州のエンゲルス空軍基地では、タイヤを機体の上に並べたTu-95が確認されています。これは無人機の攻撃から機体を保護するための対策ではないかと噂されています。

ロシア軍のタイヤカバー付きTu-95
出典:Tatarigami_UA(Twitter)

タイヤを並べた程度で無人機の攻撃を防げるのか疑問の声もありますが、ロシア軍も駐機中の航空機を攻撃から守るために必死です。バフムートの戦いでは、ウクライナ軍が優勢となりつつあります。

バフムートの戦い、ウクライナ軍優勢でクリシェイフカ集落の掃討も終盤。バフムートの戦い、ウクライナ軍が再びロシア軍の機械化部隊を砲撃で殲滅。米紙によると、ウクライナ軍は南部戦線でロシア軍の第2防衛ラインに近づいているとのこと。侵攻541日目において、ウクライナ軍はザポリージャ、南ドネツク、バフムートで優勢を保っています。

※アイキャッチ画像の出典:3-тя окрема штурмова бригада

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