ウクライナ軍は、レーダーに映りにくい「忍者」のようなボール紙製ドローンを使用し、ロシア軍基地を攻撃して戦果を上げていると報じられています。
ローテク兵器のハイテクへの逆襲
ウクライナ軍は最新のハイテク兵器ではなく、ボール紙製のドローンを使用することでロシア軍に対抗しています。8月26日の夜には、ウクライナ軍のドローンがロシア西部のクルスク空軍基地を攻撃し、ロシアの戦闘機や防空システムを破壊したと報じられています。
このボール紙製ドローンは、豪州のSYPAQ社が製造しています。小型であるがゆえに、レーダーにほとんど探知されず、体当たり攻撃によって4〜5キロの貨物を運搬できるとのことです。また、ドローンのほとんどがワックスペーパーと輪ゴムで作られているため、戦闘機や防空システムからほとんど見つかりません。
ウクライナの勇気と創造性による攻撃
豪州製のボール紙製ドローンが使用された攻撃について、ロシアのメッセージアプリ「テレグラム」には、「ファイターボンバー」と名乗るミルブロガーが記事を投稿しました。その記事には、小型のドローンがティーテーブルの上に乗っている写真が添えられており、その説明文によれば、このドローンは組み立て式で使い捨てが可能であり、体当たり攻撃に特化しているとのことです。
ウクライナ大使館もこの攻撃に関連して声明を発表しており、豪州製のボール紙製ドローンが使用されたことを確認しました。大使は、「クルスク空軍基地はウクライナ軍の合法的な標的だった。ロシアはその基地をウクライナに対する軍事作戦に使用し、ミサイルを発射していた」と述べています。
ローテク兵器の勇気と創造性
この攻撃は、ウクライナ軍がハイテク兵器に対抗するために創造力を発揮した結果であり、その勇気と創造性に称賛が集まっています。ハイテク兵器に依存せず、ローテクな手段で戦争に打ち勝つことができるのは、ウクライナ軍の特筆すべき能力です。