中国、抗日戦争勝利80周年式典へのプーチン・金正恩招待を擁護:トランプ氏が「共謀」と非難

中国政府は4日、第二次世界大戦終結80周年を記念する「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年」軍事パレードに、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記を招待した決定を擁護しました。この招待に対し、ドナルド・トランプ前米大統領は、各国が米国に対抗する共謀の場として式典を利用したと強く非難しています。

抗日戦争勝利80周年記念軍事パレードに臨むプーチン露大統領、習近平国家主席、金正恩総書記抗日戦争勝利80周年記念軍事パレードに臨むプーチン露大統領、習近平国家主席、金正恩総書記

トランプ氏、SNSで中露朝の「共謀」を非難

トランプ氏は自身のソーシャルネットワーキングサービス「トゥルース・ソーシャル」で、中国の習近平国家主席宛に投稿を行いました。その中で、プーチン氏と金氏が習氏の両脇に並んでパレードに参加したことに言及し、「あなた方は米国を倒そうと共謀しているが、ウラジーミル・プーチン大統領と金正恩氏によろしくお伝えください」と記し、中露朝3カ国による連携を批判しました。

中国外務省、招待の真意を説明し非難を一蹴

このトランプ氏の投稿について問われた中国外務省の郭嘉昆報道官は、明確な説明を行いました。郭報道官は、「外国の来賓」は第2次世界大戦終結80周年を記念するために招待されたものであり、「平和を愛する国々と人々が共に歴史を振り返り、烈士を追悼し、平和を大切にし、未来を築くための取り組み」であると述べました。さらに、中国がいかなる国と外交関係を築く場合でも、それは第三国を標的とするものではないと強調し、トランプ氏の非難を一蹴しました。

まとめ

今回の「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年」軍事パレードにおける中国の招待決定は、国際社会において異なる解釈と強い反応を引き起こしています。中国政府が平和記念と歴史への敬意を強調する一方で、トランプ前米大統領はこれを反米的な「共謀」と見なしており、国際情勢における米中関係の緊張感と地政学的な対立の深さを浮き彫りにしています。

参考文献