九州「正論」懇話会の第142回講演会が26日、福岡市博多区のホテルオークラ福岡で開かれ、元米国務省日本部長のケビン・メア氏が「東アジアの脅威-日本はどう対処する?」と題し、講演した。
メア氏は、安倍晋三政権の安全保障政策について「北朝鮮や中国、ロシアの脅威を認識し、現実的に対処している。抑止力向上を米政府は歓迎している」と評価した。海洋進出を強める中国を引き合いに「脅威はなくならない。日米共同で対処するため、自衛隊の能力向上は重要だ」と強調した。
ホルムズ海峡の船舶保護のため、米国が結成を目指す有志連合に関しては「中東に石油や天然ガスなどを依存する日本が何もやらないのはおかしい。素早い決断が必要だ」と参加を促した。