知事と同姓同名の県議が5か月足らずで辞職…選挙戦では服役経験も明かし当選

平井伸治被告

新型コロナウイルス対策の助成金をだまし取ったとして逮捕・起訴された平井伸治被告(55)が、驚くべきことに8月31日に鳥取県議を辞職しました。統一地方選挙で初めて当選し、僅か5か月足らずでの辞職という決断に、県内の政界や市民からは「なぜ県議になったのか」「何の説明も聞かされていない」といった驚きと疑問の声が漏れています。

県議選勝利から5か月足らずで辞職

この事件の発端は、平井伸治被告が浜崎晋一議長を通じて、弁護士を通じて県議会に辞職願を提出したことで明らかになりました。浜崎議長は、鳥取市内の事務所で県議会事務局の職員からの辞職意向を聞いた際、この時期の辞職に驚いたとのことです。

6月末の逮捕以降、県議会では逮捕・勾留された議員に対して議員報酬の支給停止を検討する議論が進められており、わずか30日前には議員提案の条例改正案が可決されたばかりです。浜崎議長は、「議会全体で信頼回復に努める」と改めて強調しています。

知事も驚きと批判を表明

平井知事も驚きと批判を表明しています。平井知事は、辞職するつもりはないと聞いていたため、この辞職のタイミングに驚いたと述べました。「選挙前に詐欺行為を犯していたにもかかわらず、なぜ立候補し、何の説明もなかったのか。納得がいかない」と非難しています。

大阪府出身の平井被告は、4月の県議選に鳥取市選挙区から立候補しました。選挙活動では、かつて勤務していた旅行会社で、2010年に約7億円を詐取し、大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕・服役していた経験を明かしていました。

市民の反応も辛辣

鳥取市の40歳代の会社員女性は、「この人がなぜ県議になったのだろうか。知事と同姓同名で話題になりましたが、仕事を全うせずに終わってしまうのは本当に残念です」と不満げに語っています。

このように、平井伸治被告の驚きの辞職に対しては、県内の政界や市民から非難や疑問の声が相次いでいます。今後、県議会や関係者がどのような対応を取るのか、注目が集まっています。

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