俳優の綾野剛(41)を含む複数の人物を脅迫した罪で起訴された元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)被告(51)の初公判が東京地裁で行われました。初公判では、綾野剛が供述した被告の言動が朗読され、綾野剛自身も被告を痛烈に非難しました。
ガーシー被告の謝罪と綾野剛の非難
ガーシー被告は初公判で起訴内容を認め、「過去はなかったことにはならない。一生をかけて反省し、罪を償っていくつもりです」と謝罪しました。さらに、被害者や代理人の方々に対しても謝罪の言葉を述べ、頭を下げました。一方で、弁護側は脅迫行為の常習性を否定する姿勢を示しました。
綾野剛は被告の供述内容を朗読される中、非常に厳しい言葉で被告を批判しました。「自己中心的で狂っている」という表現まで使われ、被告の言動に対する痛烈な非難が明らかになりました。
ガーシー被告の変貌
ガーシー被告は初めて公の場に姿を現した際、逮捕時の不敵な笑みを見せた姿とは対照的に、神妙な面持ちで法廷に入りました。被告は本名である東谷義和を答え、長い間紙に目を落としながら自身の言葉で謝罪しました。
起訴内容と検察側の主張
起訴状によれば、ガーシー被告は昨年2~9月の間、YouTubeで綾野剛を含む4人を脅迫したとされています。さらに、今年2月にはインスタグラムなどを利用して綾野剛を脅迫しました。
検察側は冒頭陳述で、ガーシー被告が詐欺トラブルに関与していたことが週刊誌で報じられた後、報復を考えて脅迫行為を行ったと指摘しました。また、検察側は綾野剛の供述調書を朗読し、被告の言動が自己中心的で狂っていると断言しました。
ガーシー被告の量刑と綾野剛の被害
ガーシー被告の量刑には、「常習性」の有無が影響するとされています。被告の弁護側は常習性を否定し、執行猶予を取りやすくする方針を示しています。ただし、専門家は被害者への慰謝も重要だと指摘しており、綾野剛の供述調書には厳しい判決を望む意見が読み上げられました。
また、綾野剛側の損害も明かされました。綾野剛と広告契約を結んでいた企業は、ガーシー被告の脅迫により契約を打ち切らざるを得なくなり、1500万円の返還を求められました。また、事務所のファンクラブ会員も減少し、事務所に1億円以上の損害が生じたとされています。
まとめ
ガーシー被告の初公判では、被告の謝罪と綾野剛の非難が交錯しました。ガーシー被告の変貌も明らかになり、当時の強気さとは一線を画す姿勢が見られました。今後の量刑に注目が集まります。
参照リンク: 日本ニュース24時間