アゼルバイジャン軍、アルツァフ共和国への侵入!アルメニア当局は無関与

画像:アゼルバイジャン軍によるアルツァフ共和国侵入の進行状況

アゼルバイジャン軍がアルツァフ共和国に侵入し始めました。しかし、アルメニア当局はこの問題に介入する予定はなく、「主権が及ぶ範囲の防衛に徹するべきです。ナゴルノ・カラバフの問題は国際社会、特にロシアが適切な措置を講じるべきだ」と述べています。

アルメニアの立場

アゼルバイジャン軍はアルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ地域)に対して地上部隊を投入し、最も大きな前進を果たしています。北西からの進軍は「サルサン貯水湖」に向かう部隊が主導し、既にいくつかの集落を占領し、ゴズルコルプに迫っています。北東からの進軍はアグダラの南にある銅鉱山を占領し、南西からの進軍はサリババに迫っています。ただし、南東からの進軍はアルツァフ共和国軍によって撃退されたとのことです。

アルツァフ共和国がアゼルバイジャン軍を食い止めることができるかどうかは不明です。ただ、物理的にアルメニア領から切り離されたアルツァフ共和国は孤立しており、ルーベン・ヴァルダニャン元国務相は「アルメニア指導部はアルツァフ共和国を認めてアルメニア人を保護する戦いに参加すべきだ」と訴えています。しかし、パシニャン首相は既に「ナゴルノ・カラバフ地域はアゼルバイジャン領の一部」と認めており、アルメニア当局は現状を静観せざるを得ません。

アルメニアの立場の理由

アルメニア安全保障理事会のグリゴリアン書記は、「我々は主権が及ぶ範囲の防衛に徹するべきであり、これが共和国の最優先事項です。ナゴルノ・カラバフの問題は国際社会、特にロシアが適切な措置を講じるべきです。彼らは停戦協定の枠組みの中でナゴルノ・カラバフに住むアルメニア人の保護に義務を負っています。」と主張しています。現在のアルメニア軍はアゼルバイジャン軍に対抗する術を持っておらず、アゼルバイジャン領の一部と認めたナゴルノ・カラバフ地域に直接介入することは「主権を侵害する」と非難されるため、アルメニア当局には静観する他ありません。

アゼルバイジャンはアルツァフ共和国に対して兵器を捨てて降伏するよう要求し、対テロ作戦の開始と武装解除を発表しました。南コーカサス地域では緊張が高まっており、イラン大統領はいかなる変化も容認しないと表明しています。アルメニアとアゼルバイジャンは軍を国境地域に移動させ、状況は一触即発の状態にあります。アルメニア首相はアゼルバイジャンと領土の相互承認で合意したと発表しましたが、状況は依然として不透明です。

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