南シナ海におけるフィリピン沿岸警備隊の行動に中国政府が「トラブルを起こさないよう忠告する」と発表しました。フィリピン側が中国が設置した「障害物」を除去したことを受け、中国側はフィリピンをけん制する姿勢を見せています。
領有権争いが続く南シナ海の課題
中国とフィリピンの間で領有権をめぐる緊張が続いている南シナ海において、フィリピン沿岸警備隊が中国が設置した「障害物」を撤去したと発表しました。これに対し、中国政府はフィリピン側にけん制の忠告を行いました。
問題の「障害物」は南シナ海のスカボロー礁付近でおよそ300メートルにわたって設置されたブイです。フィリピン沿岸警備隊はこの障害物を25日に撤去したと発表しました。フィリピン側の行動に対し、中国政府はフィリピンに対してトラブルを引き起こさないよう忠告しています。
中国の海洋権益の主張
中国外務省の報道官、汪文斌氏は26日の記者会見で、フィリピン側に対して次のように述べました。「フィリピン側には挑発行為によるトラブルを引き起こさないよう忠告する」とのことです。また、汪文斌氏は中国が周辺海域における海洋権益を堅持していることを改めて主張しています。
領有権の問題により中国とフィリピンの間で応酬が続いていますが、中国政府は今回のフィリピンの行動に対して厳しく忠告しています。
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