ウクライナの当局者は、ロシアがウクライナ南部のマリウポリなどと結ぶ鉄道を新たに建設していることを明らかにしました。この鉄道が完成すれば、ロシアは占領地であるウクライナ南部に直接軍事物資などを輸送できるようになるというのです。
マリウポリの未来
ロシアの占領により追放されたマリウポリ市長の顧問であるペトロ・アンドリュシチェンコ氏によれば、ロシアはフラニトネ村近くのカルミウス川に鉄道橋を建設し始めたとのことです。この橋が完成すれば、既存のマリウポリ・アスラノベ・カルチク・ボルノバハ線をロシア南部のタガンログやロストフ・ナ・ドヌーに直接繋げることができるのです。
鉄道の重要性
アンドリュシチェンコ氏によれば、この鉄道が完成すると、ロシアはクリミア橋を通らずにウクライナ南部の占領地へ軍事・民生物資を供給できるようになると指摘しています。
クリミア橋はウクライナ軍の攻撃を受け、クリミアへの供給線が遮断されるという問題に直面しています。それゆえ、新たな鉄道が完成することは、ロシアにとって非常に重要な意味を持つのです。
マリウポリの抵抗
マリウポリはアゾフ海に面したドネツク州に位置しており、昨年の5月からロシアの支配下に置かれています。この地域はロシア軍の攻撃を受け、産科病院や避難していた劇場などが爆撃されるという残虐な攻撃の舞台にもなりました。
昨年、ロシア軍の攻撃に対してマリウポリはウクライナの抵抗の象徴となりました。ウクライナの部隊は最後の数週間、市の大半が制圧される前にアゾフスターリ製鉄所に立てこもって抵抗を続けたのです。
この報道の信憑性については、ウクライナの当局者による明確な発言が引用されているため、信頼性が高いと言えます。
記事の出典元リンク: 日本ニュース24時間