ウクライナ反攻、南部で前進 新たな集落に到達 ロシアは損耗拡大か

ウクライナ国旗

ウクライナ軍がロシア軍に対する反攻を進め、南部ザポロジエ州で新たな集落ノボプロコポフカに到達したことが、ロシア軍事メディア「ウォーゴンゾ」による交流サイト(SNS)で報じられました。ノボプロコポフカは、ウクライナ軍が8月下旬に奪還した集落ロボティネから当面の奪還目標である小都市トクマクへの進出ルート上に位置しています。この報道から分かるように、ウクライナ軍は徐々に南部での前進を続けており、ロシア軍は精鋭部隊の損耗を拡大している可能性が指摘されています。

米シンクタンク「戦争研究所」も、ノボプロコポフカ周辺での戦闘に言及し、露軍が練度の低い部隊を投入し始め、この地域で活躍してきた精鋭の空挺部隊の損耗を示唆していると指摘しました。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、東部ドネツク州の戦況については詳細に触れず、「ウクライナ軍が前進している。他の狙いも実現しつつある」とSNSで表明しました。

ウクライナ軍は南部での反攻により、露軍支配下にあるアゾフ海沿岸の「陸の回廊」を分断し、露軍の補給路を断つことで南部一帯の解放を目指しています。具体的には、アゾフ海沿岸の主要都市メリトポリやベルジャンスクの奪還に向け、両都市への進出ルート上に位置するトクマクを奪還することを目指しています。一方、東部ではドネツク州バフムト周辺で、この州全体の制圧を狙う露軍との戦闘が続いています。

ウクライナ軍の南部での前進は、ロシアとの戦争状況において重要な展開です。今後の動向に注目が集まります。

ソースリンク:日本ニュース24時間