2014年の月餅が中国で大量に流通…メーカーは「誤表記」と主張

月餅

中国で、2014年に製造された月餅が大量に流通しているという問題が浮上しています。この驚くべき事実は、中国のポータルサイト「百度」などで投稿された「流通期限がすぎた月餅」の映像がリアルタイム検索語上位に入り、注目を集めていることから明らかになりました。

この問題の発端となったのは、江蘇省徐州市にある科学技術会社の責任者である黄さんです。黄さんは、自身が顧客に送った800セットの月餅の生産日が2014年であることを最近になって確認したと告白しました。彼は「中秋節の気持ちを伝えるために送った贈り物のせいで、かえって気まずくなってしまった」と述べています。

黄さんによると、彼は今月8日に地元の有名ブランドの月餅800個を購入し、全国の顧客に届けたそうです。しかし、一人の顧客から自分が受け取った月餅が9年前に生産されたものだと知らされ、驚きました。黄さんが保管していた月餅を確認すると、包装紙には「2014年9月7日」という表記がありました。彼は「月餅の味は新鮮ではなく、甘さも感じられなかった」と語り、「今年生産された製品とは明らかに味が異なっていた」とのことです。

黄さんはさらに「9年前に生産された製品を受け取った顧客はどのような思いを抱いただろうか」と悔しさを口にし、「この問題のため、会社のイメージが損なわれてしまった」と述べています。

一方、メーカー側は「単なる生産日の誤表記であり、流通している製品はすべて今年生産されたものであり品質に問題はない」と説明しています。同社は「2016年に設立された企業であるため、2014年に生産された製品があるわけがない」と主張し、「包装紙に生産日を印刷する過程で起きたミスによって、多くの消費者が同様の問題を提起し、関連製品を回収している。黄さんとは補償について協議する予定です」と述べました。

このような事件は、消費者にとって信頼性の問題となります。今後、月餅の生産や流通において、より確実な管理が求められるでしょう。

日本ニュース24時間