「せき止め」や「痰切り薬」の不足が深刻化 厚労省が医療機関に対策を要請

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新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症が広がる中、せき止めや痰切り薬の供給が不足しているという問題が深刻化しています。そこで厚生労働省は、全国の医療機関や薬局などに対し、これらの薬の処方を必要最小限に抑えるよう求める通知を出しました。

医療機関に対する通知

厚労省によれば、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症流行の影響で、全国的に医療用のせき止めや痰切り薬の不足が問題視されています。このような状況を受けて、厚労省は全国の薬局や医療機関に対し、これらの薬の処方量を最小限に抑えるよう求める通知を発出しました。

通知の中では、医師が必要と判断した患者に対しては最小限の処方を行うよう呼びかけています。また、過剰な発注を避けるためにも、処方の際には最小限の日数で処方するよう心掛けるよう要請しています。

製薬会社への増産要請

さらに、新型コロナウイルスの流行により、他の感染症の発生が減少したことから、せき止め薬の生産量は2019年に比べておよそ85パーセントまで減少しています。このため、厚労省は製薬会社に対して、薬の増産を呼びかけています。

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せき止めや痰切り薬は、咳や痰の症状を抑える効果があり、風邪やインフルエンザなどの感染症による咳嗽や痰の治療に欠かせない薬です。そのため、これらの薬が不足することで、患者の症状が悪化する可能性があります。

医療機関と患者の協力が求められる

新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症流行の中で、せき止めや痰切り薬の供給が不足している現状は深刻です。医療機関や患者の協力が重要となっています。

医療機関は、必要最小限の処方を行うことで、他の患者にも十分な供給が行えるよう努める必要があります。また、患者も薬の正しい使用方法や適切な量に注意し、余計な発注を避けることが求められます。

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この問題の解決には、患者の健康と安全を第一に考え、十分な供給体制を整えることが必要です。厚生労働省は引き続き、医療機関や製薬会社と協力し、薬の供給不足の解消に取り組んでいくことが期待されています。

以上が、「せき止め」や「痰切り薬」の不足が深刻化している現状と、厚労省が医療機関に対策を要請している内容です。

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引用元:TBS NEWS DIG Powered by JNN
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