「ポケモンカード転売の実態:月500万の荒稼ぎ」- 転売ヤーが明かすその裏側

ポケモンカード

みなさんは「ポケモンカード」(ポケカ)についてご存知ですか?ポケカは日本だけでなく、世界中で人気を集めています。希少価値がある特別なカードはなんと1000万円以上で取引されることも!ところが、転売ヤーたちにとっても魅力的なターゲットとなっています。今回、転売ビジネスで月500万円以上も稼ぐという20代の男性が取材に応じ、その実態を明かしてくれました。

5年前からの「転売ヤー」人生

20代男性が転売の世界に足を踏み入れたのは、専門学校を中退してから約5年前のことでした。最初は1人で洋服やスニーカーを買い、高値で転売していました。次第に友人たちも巻き込み、アルバイト代を使って彼らを雇い始めたのです。

そして、去年の秋からは同じく20代の男性4人と一緒に、スマートフォン「iPhone」の転売を始めました。彼らは、日本よりも端末の市場販売価格が高い南米や中東向けに販売し、わずか3~4カ月で数億円もの利益を上げたそうです。そして、23年からはターゲットをポケカに変えることを決意。「ポケカなら長期的に利益を得られそうだ」と考え、この取引の世界に参入したのです。

ポケモンカード転売における稼ぎ方

新しいポケカは1~2カ月に1回のペースで発売されます。公式ショップのウェブサイトやトレカ専門店などで購入できるのですが、人気商品なので抽選になることがほとんどです。しかし、男性たちは大量の偽名アカウントを使って応募し、毎回500個以上のカードセットを購入していました。そして、これらのカードを高値で買い取り業者に売却していたのです。「ポケカは中国のバイヤーに大量に売ることができるため、ほとんど何もせずに月500万円以上を稼いでいました」と彼は自慢げに話してくれました。

転売ヤーによる買い占めの問題と対策

元検事である弁護士の亀井正貴氏によれば、転売行為自体は違法ではありませんが、架空名義を使った転売目的の購入は詐欺罪にあたる可能性があると指摘しています。また、トレカ専門店やファンからは「本当に欲しい人が買えない」「価格が高騰し、手が届かない」といった批判も出ています。京都橘大の牧和生准教授(文化経済学)は、「一番の対策は転売品を買わないことですが、手に入りにくい商品ほど消費者の購買意欲を刺激してしまう。メーカー側もさまざまな販売方法を試し、有効な対策を講じるべきだ」と話しています。

もちろん、転売ビジネスに関わることは簡単なことではありません。法的な問題や倫理的な観点からも注意が必要です。しかし、ポケモンカードの転売ビジネスがどれほど大きな利益を生むことができるのか、驚くばかりです。

記事の出典:日本ニュース24時間(日本ニュース24時間

ソースリンク:https://news.yahoo.co.jp/articles/72f18fb31202e5824fbf7e7d38696fd8188062d6