エコマンションの住民、施工不良を訴える 断熱性能や遮音に不備か

経済効率と環境配慮を売りにしたエコマンションに問題発覚

Image

住民が販売会社を相手に施工不備の損害賠償を求める訴訟を起こしました。北九州市小倉北区の「シティガーデンBONJONO」というマンションは、地球環境に配慮した最新のエコシステムをうたって販売されたにも関わらず、実際には施工に不備があったと主張されています。これにより、住民は計8千万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁小倉支部に提起しました。

施工不良による不備の指摘

訴状によると、このマンションでは、施工図において断熱材の厚みが天井で80ミリ、外壁で40ミリとされていました。しかし、調査会社の調査によると、実際には厚みが不足しており、断熱性能に問題があると指摘されています。また、遮音のために設置された石膏ボードにも欠陥があり、台所の排気ダクトの形状などが市の基準を満たしていなかったと主張されています。

住民の訴えについて

訴えを起こしたのは、合計8世帯9人の住民です。原告たちは、入居後すぐに異常なほどの生活音や振動を感じたと話しており、「行政も絡んでいて安心だと思い購入したが、安心して暮らせるようになりたいと思い、集団提訴に至った」と述べています。

デベロッパーの見解

販売会社の東宝ホーム(北九州市)は、今年4月に住民に対して示した「弊社見解」という文書の中で、「現状の施工状態で断熱上の不備はないものと考えております」と回答しています。

この問題について、福岡地裁での判断が注目されます。

【参考リンク】