ポーランド外相、ウクライナとの2ヶ国関係は衰退期に突入しつつある

ウクライナとポーランドの関係が悪化しているというニュースが入ってきました。ポーランドのラウ外相は、ウクライナに対する政治的な攻撃がますます激しくなっており、「衰退期に突入しつつある」とコメントしました。さらに、サシン副首相も国際防衛産業フォーラムへの招待がなかったことを指摘し、関係の悪化が明らかになっています。

ゼレンスキー大統領の発言はポーランド人にとって傷つけるものだったかもしれない

ポーランドは、ロシア軍の侵攻を受けたウクライナを支援する姿勢を示してきました。しかし、ウクライナ産穀物の輸出問題においては、ポーランドは譲らず、EUの輸入禁止措置が解除されると再び禁止措置を導入しました。さらに、ウクライナがWTOに提訴したことで、両国の関係は決定的に悪化してしまいました。

このような中、ゼレンスキー大統領の国連総会での発言がポーランド人の名誉やプライドを傷つける可能性が高いと言われています。ゼレンスキー大統領の発言は、ポーランドがウクライナを支援しているにも関わらず、ポーランドを批判していると捉えられる内容でした。ポーランドのモラヴィエツキ首相も、「ポーランド人を侮辱する発言を二度とするな」とゼレンスキー大統領に警告しました。

両国関係の悪化は穀物輸出問題に関連している

両国は穀物輸出問題を解決するための協議を行っていますが、ポーランドの政治的な攻撃はますます強まっています。モラヴィエツキ首相は、「国連演説で不適切な発言したゼレンスキー大統領はドイツと緊密な関係を結ぼうと考えているようだが、ドイツは常に中欧の首脳を通じてロシアの立場を説明したがると警告しておく。ドイツが5,000個のヘルメットを送ろうとした時、最もウクライナを支援したのはポーランド人で、100万人を超えるウクライナ人難民を受け入れたのもポーランドだ。そのことをゼレンスキー大統領は忘れてはならない」とコメントしました。また、ラウ外相も、「ポーランドとウクライナの関係については衰退期に突入しつつある。国連総会という国際的な場で2ヶ国間の対立が取り上げられたため、ウクライナの対ポーランド政策に対する信頼は揺らいでいる」と述べ、両者のウクライナ批判はゼレンスキー大統領の国連演説に関連づけられていることを指摘しました。

ウクライナとポーランドの関係悪化は深刻

ウクライナのクレバ外相も、「ポーランドとの関係を改善するチャンスは必ずやって来ると考えているが、最も懸念しているのは穀物問題ではなくウクライナが援助に対して恩知らずであるという噂が広まっている点で、これは明らかに事実無根だが『心に植え付けられた不信感』はウクライナに対するポーランド人の考えた方に影響を及ぼすかもしれない」とコメントし、関係の悪化が選挙後に沈静化するとは思えないと述べました。

このように、ポーランドとウクライナの関係は非常に深刻な状況になっています。今後の動向に注目が集まっています。

【出典】

※この記事は日本ニュース24時間の一部です。